さまざまな人が働く「久遠チョコレート」

2023年02月14日掲載

今日はバレンタインデーです。バレンタインデーと聞いて、みなさんは甘い思い出、苦い思い出どちらを思い出すでしょうか?
チョコレートには肌老化・動脈硬化の予防や便通を促進、ダイエット効果などといった身体に良い効果があります。しかし、食べ過ぎないで、適量を心掛けてくださいね!
さて、今回は、一般社団法人ラバルカグループが運営するチョコレートブランド「久遠チョコレート」へかける想いを、代表の夏目さんに伺いました。
ぜひ、ご覧ください。

写真:さまざまなチョコレートが棚に置かれている木を基調とした久遠チョコレート横浜店内

代表の夏目さんはこんな人!

写真:夏目さんのバストアップ
  • 久遠チョコレート 代表取締役

2003年、愛知県豊橋市において障害者雇用の促進と低工賃からの脱却を目的とするパン工房(花園パン工房ラ・バルカ)を開業。
2014年久遠チョコレート事業を立ち上げ、わずか5年で全国33拠点に拡大。
「全ての人々がかっこよく輝ける社会」を目標に、さまざまな企業へ経営参画し企業連携・事業開発に取り組みながら障がい者の雇用、就労促進を図っています。

久遠チョコレートについてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

久遠チョコレートとは?

写真:久遠チョコレートのロゴマーク

一般社団法人ラバルカグループが運営するチョコレートブランドです。日本全国に57拠点、40店舗あり直営店が7店、フランチャイズ店が33店あります。(2023年2月現在)
世界各地のカカオと日本の食材を混ぜ合わせたチョコを発信すること、障がい者、子育て中の母親たち、LGBTQ、心に疾患のある人など多様な人たちで製造に携わっていることが特徴です。

久遠チョコレートの夏目さんにインタビュー!

聞き手: まず、久遠チョコレートを起ち上げたきっかけを教えてください。

夏目さん: 障がい者が社会に出て働く選択肢が少ない、福祉作業所の工賃が低いという現状を知り、先進国とされている国のはずなのになんかナンセンスだと思ったんです。社会のあり方としてセンスがないと。

そこで、障がい者が働ける居場所を作ろうと思い、パン屋を立ち上げたんです。ただ、パンは種類も多くその都度作る工程も変わり、朝から重労働でマルチタスクな働き方になります。

そうすると、その作業時間についていけない人もいたり、置き去りにされたりする人も出てきました。自分が想い描いていたこととイコールにならず、悩む日々が続いていたんです。そんな状況の中、異業種交流会で、ショコラティエの野口和夫氏と出会いがチョコレートつくりのきっかけとなりました。

写真:夏目さんと編集部員がオンラインにて対談している

聞き手: その出会いで、なぜチョコレートに着目するまでに至ったんでしょうか?

夏目さん: 写真:チョコレートを型に流し、その上にナッツなどを乗せている作業風景 チョコレートは難しいだろうという先入観がありました。ところが、野口氏は「チョコレートは正しい材料を使えば、誰でも作ることができる」とはっきりと言ったのです。そこで、東京にある彼のラボへ行ってチョコレートづくりを見学させていただくことになりました。

となりが日本語学校ということもあり、働いている人の国籍もさまざまで働く時間もさまざまだったんです。見ていて思ったのは、チョコレートづくりは働く時間に左右されないということです。

また、固まってしまったら温めて溶かせば何度でもつくり直せます。失敗してもやり直しがきくところと、さまざまな人たちが混ざり合ってつくることに着目したんです。

聞き手: なるほど。全国各地に拠点がありますが、どのような障がいの人が活躍しているのでしょうか?

夏目さん: そうですね。知的障がい、精神障がい、視覚障がい、肢体不自由、車いすユーザなどさまざまな障がいの方が働いています。
チョコの製造や店頭販売など、できることを行ってもらっています。

例えば、視覚障がい者が周囲のスタッフに手伝ってもらいながら製造に関わるなど、車いすユーザが働く店舗もありますね。

写真:障がいのある社員がチョコレートをつくっている

聞き手: 全国展開されていますので大変なこともあったと思います。工夫していること、苦労したことがありましたら教えてください。

夏目さん: そうですね。採用においては、障がい者本人の意思を尊重したいので、その方のキャリアは関係なく、どういう働き方がしたいかを重要視しています。

こちら側が伝えたいことをうまく伝えられない、そのようなことをなるべく避けるために第三者を入れるような体制を作るようにしました。支援機関や地域の相談員に入ってもらうなどの工夫をしています。

聞き手: 最後に今後の展望について教えてください。

夏目さん: 写真:パウダーラボでチョコレートをつくっている様子 今、愛知県の豊橋市に「パウダーラボ」といって、障がいの程度が重い方に働いてもらっている場所があります。
主に、素材をカットしたり粉末にしたりと、チョコレート作りでかなめの部分になる役割を担ってもらっています。

ここには、いろいろな可能性を秘めらているので、全国展開していきたいと考えています。昨年からチョコレートだけでなく、クッキーブランドも作り始めています。これは、たくさんのオペレーションが必要ではないので、親子などの少人数でもできるような仕組みにしていきたいです。

そんな風に、親子で働きたいとか誰かのためにという想いに一つひとつ丁寧に寄り添って、実現できるようなブランドでありたいと思っています。

聞き手: すてきな想いですね。本日は、ありがとうございました。

イラスト:編集後記

写真:映画「チョコレートな人々」のポスター

今回のインタビューいかがだったでしょうか。
障がい当事者として、「自分の居場所」があって働けること、お互いに支え合っていることなど、とても共感しました。
人それぞれ、できることできないことはあります。
そのでこぼこを「久遠チョコレート」では、甘いチョコで埋めているんだろうなと思いました。

また、2023年1月2日に公開された映画「チョコレートの人々」はさまざまな人が働くチョコレートブランド「久遠チョコレート」を取材したドキュメンタリー映画です。ぜひ、劇場や全国に52拠点ある「久遠チョコレート」へ訪れてみてはいかがでしょうか?

特別協賛企業の製品・サービスのご紹介

  • NTT ExCパートナーの公式サイトへ
  • 特別協賛企業の製品・サービスのご紹介_日本電信電話
  • NTTファイナンス株式会社の公式サイトへ
  • 株式会社NTTロジスコの公式サイトへ
  • NTTアドバンステクノロジ株式会社の公式サイトへ
  • 株式会社NTTアドの公式サイトへ

お知らせ

編集部のおすすめ記事

  • ゆうゆうゆう便り(メルマガ読者募集中)
  • ゆうゆうゆうのfacebook
  • 広告バナー募集中
ページの先頭へ