共遊玩具の開発に取り組む「株式会社タカラトミー」

読者のみなさんにも、子どもの頃に夢中になって遊んだ思い出のおもちゃがあるのではないでしょうか。
しかし、その中には、障がいがあるなどの理由でメーカ側が意図した楽しみ方ができないおもちゃもあります。そのような中、1990年に視覚や聴覚に障がいがある人も楽しめるような工夫がされた共遊玩具が誕生しました。
今回は、そんな共遊玩具の開発に取り組む株式会社タカラトミー(以後タカラトミー)の高橋さんにお話を伺いました。ぜひご覧ください!

写真:車のおもちゃが並んでいる

「株式会社タカラトミー」とは

写真:タカラトミーロゴ

1924年に設立された、おもちゃ・雑貨・カードゲームを製作するおもちゃメーカです。トミカやプラレール、リカちゃん人形などが人気を博しています。
また、主に視覚に障がいがあり商品の画像を見ることのむずかしい方たちに、おもちゃの楽しさを言葉と音で伝える「音のカタログ」を公開。再生材料の使用や電池を不要にするなどエコの工夫をしたおもちゃ「エコトイ」にも取り組んでいます。

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共遊玩具の誕生から現在までのお話を聞きしました!

聞き手:写真:話を聞いている編集部員 はじめに、共遊玩具とはどのようなおもちゃか教えていただけますか?

高橋さん: 写真:共遊玩具を前にインタビューに答える高橋さん 共遊玩具とは、一般のおもちゃ売り場などでだれもが購入できる、視覚や聴覚に障がいがあっても楽しめる特性や工夫があると認められたおもちゃです。
日本玩具協会のモニター審査に合格したおもちゃだけが「共遊玩具」になることができます。
共遊玩具のパッケージには目印があり、目が見えない子どもたちも楽しめると認められたおもちゃには「盲導犬」、耳が聞こえない子どもたちも楽しめると認められたおもちゃには「うさぎ」のマークをつけることが推奨されています。

聞き手: そういった共遊玩具を開発することになった経緯を教えてください。

高橋さん: はい、タカラトミーの創業者には「世界中のすべての子どもたちに楽しんでもらえるおもちゃを作りたい」という想いがありました。
その中にはもちろん、障がいのある子どもたちも含まれるということで、視覚に障がいのある子どもたち対象の専用玩具「メロディーボール」を開発したのがこの活動の始まりです。

聞き手: なるほど、メロディーボールについて詳しく教えていただけますでしょうか?

高橋さん: 当時すでに普及していた鈴入りボールは「ボールの動きが止まると鈴も鳴りやんでしまい、ボールの位置が分かりにくい」という声を受けて、振動センサー付きのメロディーチップを入れたものがメロディーボールです。ボールが止まってしまっても1曲分は音が鳴り続けるので位置が分かりやすくて好評を博しました。

聞き手: 視覚に障がいがあっても楽しめる工夫をされていたんですね!

高橋さん: しかし、一般向けではない専用玩具は、お客様には喜ばれても、市場が小さく開発コストに見合うだけの数量を販売することができません。好評を博しても赤字という状況に加えて80年代の不況が重なったことで取り組みの継続は難しくなりました。そんな中、「一般向けのおもちゃでも工夫を加えることで、障がいがあっても楽しめるようになるのではないか」という提案が社内であり、共遊玩具が誕生しました。

聞き手: 共遊玩具に認定されたおもちゃをいくつか紹介していただけますか?

写真:手のひらサイズのネコのおもちゃ

高橋さん: これは、ネコの形をしたおもちゃで背中を押して「ドレミファソラシド」の音楽遊びが楽しめる「ムニュムニュドレミファキャット」です。
音によってそれぞれネコの絵柄が違うのですが、形や触り心地は同じで視覚に障がいのある人は音を鳴らしてみないと判別が難しいため、おもちゃに貼ることのできる「ドレミ」の点字シールをご希望の方にお送りしています。

写真:ドレミファキャットの裏面

また、スイッチのオンオフが触って分かるよう「ON」の部分に凸点をつけたり、電池ボックスを開閉するためのネジ穴の周囲をリング状に盛り上げて他のネジ穴と区別ができるようにしたり、スイッチを入れたときに鳴る音でおもちゃの状態がわかるように工夫したりしています。スイッチや電池ボックスへの凸表示はタカラトミーが提案し、共遊玩具の基本として推奨される業界ルールになりました。

写真:おえかきせんせい

「おえかきせんせい」は、絵や文字を何度も書いたり消したりすることができるおもちゃで、聴覚に障がいのある子どもたちも楽しめる共遊玩具です。筆談にも使えて持ち運びも手軽で日常生活用具としても役立てていただいています。

聞き手: さまざまな工夫をされていますが、対象のお客様からはどんな声をいただいていますか?

高橋さん: そうですね。「選べるおもちゃが増えること、障がいにとらわれずに周囲の友だちと楽しさを共有できることが嬉しい」などの感想をいただいています。
また、実物の形が触って分かることが学習に役立つと評価され、トミカなどの実物を再現したおもちゃも共遊玩具に認定されています。
目の見えない高齢の方が、「孫と車の話をする時に自分も車の形が分かってすごく良かった」「自分は若い頃に失明したけど、子どもの頃に見ていた清掃車と今の清掃車が全然違う形だったことにびっくりした」など大人の方々からもご感想をいただいています。

写真:高橋さんがインタビューに答えている

聞き手: 最後に今後の展望を教えてください。

高橋さん: 障がいを超えて遊べるおもちゃを一つでも多く世に出していけたらと願っています。
今はおもちゃの世界も視覚が優位になっていて、目が見えないと流行りの遊びから取り残されてしまうことが決して少なくありません。画面読み上げ機能のおかげで、視覚に障がいがある人にとってもスマホが欠かせない道具になっているように、音声などをうまく使って、人気の液晶ゲームなどでも目の見えない子どもたちが楽しめるように、共遊玩具を広げていきたいです。

聞き手: 本日は、どうもありがとうございました。

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