視覚障がい者と新しいチャレンジ!ポーラ・オルビスグループの取組み

身だしなみは、日々の生活で大切なことです。
肌や髪のケアから洋服を選ぶなど、「キレイにしたい」「かっこよく見せたい」と意識する人は多いでしょう。そこで今回は、「美の多様性」を追求し、「感受性のスイッチを全開にする」をミッションにしているポーラ・オルビスグループの取組みをご紹介します。
NTTクラルティ株式会社が、視覚障がい者による「化粧品の官能評価試験」に協力しました。
その取組みの背景や今後についてポーラ・オルビスグループの近藤さんと福島さんに視覚障がいの編集部員がインタビュー!ぜひ、ご覧ください。

イラスト:化粧水を手に出してる女性

視覚障がい者の個性×ポーラ・オルビスグループの新しい取組み

聞き手:まず、この取組みの経緯から教えてください。

写真:ボブカットの近藤さん近藤さん: 2017年からグループ全体で「感受性のスイッチを全開にする」という企業理念を掲げています。
「感受性のスイッチ」とはすべての人の中にあるそれぞれの個性であり、それを活かしながら全開にしていくことを目指しています。化粧品だけに限らず、世界中の人々の人生を美しくすることを考えています。
当グループの研究所内には、研究の戦略をたてる部署「マルチプルインテリジェンスリサーチセンター」があります。頭文字をとって通称、MIRC(みるく)と呼ばれていて、ここのメンバーが中心となり今回の取組みが始まりました。

写真:視覚障がい当事者へ化粧水をパッチテストしている福島さん: 当グループの主な事業に化粧品部門があります。化粧品を作る際には、触ったときの感触や肌に付けてどう感じるかを重要視しています。
そのような中で、視覚障がい者が普段から「触る」ことで情報を得ることが多いと知り、「触る」ことを通じて何か一緒にできないかと考え、今回の取組みを始めました。でも、研究所と障がい者との接点はさほど多くないのが現状です。そこで、しっかりと向き合うために、NTTクラルティ株式会社の皆様にご協力をお願いしました。

聞き手: では、今回の取組み内容についてお聞かせください。

近藤さん: 研究所では、化粧品の感触を人々がどのように感じているかを知るために、「官能評価試験」を実施しています。「官能評価」とは人の五感を使ってモノの特徴を評価する方法です。
これまで「官能評価試験」は、晴眼者に協力してもらってきました。簡単に言うと、いくつかの化粧品サンプルを腕に付けて「サラサラ」「べたべた」など触ったときにどう感じるかを答えてもらうものです。
それを視覚障がい者に協力してもらうにあたって、これまでと同じ方法では難しいと考えました。例えば、サンプルを付けるには適切な量があり、見えないと単独で行うのは難しいかもしれないと。
そこで、研究所内の人たちと相談して当事者のいる企業を紹介してもらいました。主に、試験方法や試験会場の設営などを中心に当事者の視点、サポートする側の視点とそれぞれの立場から意見をもらいながら一緒に進めました。それをもとに、視覚障がい者向けに「官能評価試験」を再構築し、昨年無事実施することができました。これが、これまでの大まかな取組み内容になります。

画像:官能評価試験会場で障がい当事者に説明している

聞き手: 取組みをする中で、最初にどのようなことを感じましたか?

福島さん: これまで、視覚障がいを含めて障がい者と接したことがなかったので、どう対応したらいいかわかりませんでした。
ただ、少しずつ話などしていくと、失礼な言い方かもしれませんが「あ、普通なんだな」と。
例えば、打ち合わせはオンライン中心でしたが、パソコンやスマートフォンなど私たちと同じように使うのを見ていると何も変わらないと感じました。

聞き手: 皆さん、よくそうおっしゃるんですよね。では、どのような苦労がありましたか?

福島さん: 今振り返ると、関係性を作るのが苦労した部分なのかもしれません。少しずつコミュニケーションをとっていくことで、だんだん慣れて壁がなくなったというか、隣にいる社員と同じ感覚で接することができるようになりました。

近藤さん: 評価方法や会場の導線など、配慮すべき点がこれまでと違うため苦労しました。でも、その都度聞いていくと、相手の立場になって考えられるというのでしょうか。そこに「気づき」があり、一つひとつクリアできました。

聞き手: 距離が近くなるのを感じますね。
何か印象に残っていることなどありますか?

写真:ロングヘア―の福島さん福島さん: 当事者から「目が見えないからといって、美容に興味がないわけではない」と聞いて、私の心に響いたんです。特に当グループは「一人ひとりの個性」を最大限尊重したい、という風土があるのですが、個性の発揮の仕方として、外見を装うことは、自分の目で見ながら行うことだと思い込んでいました。
でも、見えないからこそ見る側を意識して過ごされている考え方が、相手の尊重につながっている気がして、すごく素敵で、これは私にとって刺激となりました。 この考え方は、すべての人にとってヒントになる考え方だと思いましたし、自分の仕事に活かせると思いました。

聞き手: いいお話ですね。それでは、良かったことなどはありますか?

近藤さん: 周りが積極的に協力してくれるようになったことでしょうか。
例えば、視覚障がい者に関するニュースがあると自然と私や福島に情報が集まるようになりました。途中経過の報告をする会議では、視覚障がい者への素朴な疑問やさまざまなアイディアが出て、今までで一番盛り上がったかもしれません(笑)。
研究所全体で意識するようになり、雰囲気が変わっていくことを感じました。

福島さん: 私の所に直接アイディアを持ってきた、お子さんのいる人は「触ることで感じたり学べたりできる絵本が作れたら、欲しいな」と言ってくれて心が和みました。そのような優しい提案もあれば、研究員らしい鋭いつっこみをもらいタジタジになることもあります… (笑)。
それでも一人ひとりが関心を持ってくれたことは個人的にうれしかったです。

聞き手: とても楽しそうですね。
最後に、今後の展望についてお聞かせください。

福島さん: 概要だけお伝えすると「化粧品の感触を作る×視覚障がい者の個性」として、もっと発展させたいと考えています。
こうしてできた製品ということが使った人たちにも喜びの連鎖として伝わるように、幸せの輪がつながるような取組みにしていきたいです。

近藤さん: 今は、まず小さな種をまいたところ。なのでこの1回で終わらないように、連携しながら継続していける取組み方を考えたいです。
視覚障がい者だけでなく、別の障がいにも広げられるかもしれませんし、もっと違う観点で協力してもらうことが出てくるかもしれないです。
皆さんの個性を活かしながらお互いに共有していくことで、新しい可能性や連携が広がっていくことにも期待してます!

写真:インタビューしている女性編集部員聞き手: 当事者の個性を活かすことは「自分だからこそできる」という自信を持つことにつながると思います。
障がい当事者が活躍できる場が増えていくとうれしいです。本日はありがとうございました。

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