かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン 2019

2019年4月14日、茨城県土浦市で「かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン2019」が開催されました。
この大会は、川口運動公園陸上競技場をスタートし、かすみがうら市歴史博物館を中間地点として折り返す42.195Kmのほか、10マイルと5Kmのコースを要した大会で、参加者が20,000人を超え、国内で2番目の広さを誇る湖、霞ヶ浦の周辺を走ることができる大規模な市民マラソンとなっています。
また、この大会は国際パラリンピック委員会(IPC)公認大会となっていて、視覚障がいランナーが世界大会への出場条件を充たすためのタイムが公式に認められる大会にもなっています。
今回、この大会にゆうゆうゆう編集部が応援している青木選手が10マイル女子B-2の部に出場しましたのでその模様と合わせてご紹介します。

写真:かすみがうらマラソンのスタート地点でランナーが待っている様子

かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソンとは

かすみがうらマラソンは、1991年に土浦市制施行50周年を記念し「土浦ロードレース大会」と併せて行われた「甦れ、霞ヶ浦水はスポーツの源」が始まりとなっています。
その後、93人の視覚障がい者が一般ランナーとゴールを目指したことが報道されたのをきっかけに、1996年から国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)公認国際盲人大会として「かすみがうらマラソン」と同時に行われています(2010年からIPC公認大会として開催)。
今年の大会は、2020東京オリンピック・パラリンピックを控えるなか「IPC公認大会で、少しでもランキングを上げたい」と世界を目指す選手たちにとっては重要な位置付けとなっています。

写真:ランナーが並んで湖岸を走っている様子様子

かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソンの概要

大会会場 茨城県土浦市川口運動公園 J:COMフィールド土浦
種目 フルマラソン(42.195Km)、10マイル(約16.09Km)、5Km
コース フルマラソンは川口運動公園周辺をスタート。かすみがうら市歴史博物館先を中間点とし、川口運動公園J:COMフィールド土浦をゴールとする湖岸周回コース。
10マイルのコースは以下の図となります。
クラス 障がいの程度によってクラスが分かれます。

「視覚障がいランナーのクラス分け」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます) イラスト:10マイルコースの図、土浦バイパスを通る湖岸周回コース

ゆうゆうゆう編集部注目の選手!

前日の天気予報では雨・風が予想されていましたが、大会中は天候にも恵まれマラソン日和でした。
編集部が注目する青木選手は、前回大会の記録を大幅に上回る記録で10マイル女子B‐2の部で見事2連覇を飾りました。
記録は1:09:46で大会新記録となりました!
「かすみがうらマラソン上位入賞者の記録」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)
以下、青木選手の過去の記録とともに、コメントをいただきました!

写真:青木選手が伴走者と湖岸を走っている様子

青木選手の記録

  • 2018年4月  2018World Para Athletics Marathon World Cup 視覚障がい女子第4位
  • 2018年8月  北海道フルマラソン視覚障がい者女子 T12 第2位
  • 2018年12月 防府読売マラソン兼視覚障がい女子日本選手権大会 第2位(自己ベスト更新3:13:36)

かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン大会を走り終えて

写真:日の丸のジャージを着た青木選手がガッツポーズをしている様子 昨年に続き、10マイルの部に伴走者と一緒に走りました。
今回の目標は、設定ペースを決めて、後半の失速を抑えること。この走りを4月28日のロンドンマラソンWorld Para Athletics Marathon Championships2019につなげることです。
これまでの練習で、設定ペースに慣れることなど自分自身でも考えて工夫してきました。最後のラストスパートがもう少しという課題は残りますが、ほぼ設定ペースを保ち、昨年の記録を2分近く更新できたことは、自信につながりました。
そして、今回友人や会社の同僚など大勢の方々が応援に駆け付けてくれ、とても励みになりました。それに応えられるようにと思い、2年連続優勝という結果を残すことができました。
いつも応援してくださる会社の方々、家族、友人、サポートしてくださる方々に感謝します。これからも頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。 写真:青木選手がゴールした様子

イラスト:編集後記

写真:金メダルを片手に伴走者とツーショットの様子 かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソンは、マラソンコースの沿道を市民の方々や地元の学生方の応援が選手を励ますため地域一丸となって応援していてすばらしい大会と感じました。
同時に、国際盲人マラソンということもありますが、視覚障がいランナーの多さにびっくりしました。視覚障がい者には記録証の点字サービスやパラリンピックでも実施されていない「伴走者にもメダルが授与される」などサービスが充実しているのも人気の要因でしょうか。
編集部が注目する青木選手は、10マイル折り返し地点あたりから少し苦しそうな表情を見せましたが、全くペースを落とさず、前回より約2分縮めた走りでした。
これからロンドンで開催される世界選手権や夏の北海道マラソン、12月 防府読売マラソンなど多くの大会が控えています。
2020年に向けて我々ゆうゆうゆう編集部も全力で応援したいと思います。

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