電動車椅子サッカーのトップチーム「横浜クラッカーズ」!

皆さんの中には日常的にサッカーをプレーしたり観戦をして楽しんだりしている人もいらっしゃるのではないでしょうか?

パラスポーツの中にもサッカーはいくつか種類があり、その一つに「電動車椅子サッカー」という競技があります。
この競技は、ジョイスティック型のコントローラを手やあごで操作しながら、取り付けてある「フットガード(注)」でドリブルやパス、ゴールを目指す迫力のあるスポーツです。

今回は、大会シーンの中でも競技性を追求し続ける電動車椅子サッカークラブ「横浜クラッカーズ」についてご紹介します。
実際にこの競技を体験した編集部員の感想もあります。ぜひご覧ください!
(注)ボールを蹴ったり、ぶつかってもよいように車いすの外側に固定された鉄の枠。

写真:ボールを蹴っている選手

電動車椅子サッカーとは?

試合形式の練習を行っている

電動車椅子サッカーは、アメリカやカナダで「パワーサッカー」と呼ばれている重度身体障がい者向けのスポーツをヒントに誕生しました。日本では1982年に大阪市身体障害者スポーツセンターにおいて始められたとされています。
性別による区分がなく、電動車いすの速度が時速10㎞までと定められているため運動神経に左右されません。

電動車椅子サッカーのルール

対象者 年齢性別制限なし
※公式試合は、5歳以上で要身体障害者手帳所持者(日本国内のみ)
人数 4人(内1人はゴールキーパー)
試合
時間
前後半20分ずつ
ハーフタイム(休憩時間)10分
特殊な
ルール
3パーソン
・PKエリアにディフェンスが3人以上入ってはいけない。
2on1
・ボールに対して半径3m以内は各チーム1人しか関与してはいけない
ボール
サイズ
直径13 インチ(約32.5cm)
コート 15m × 28m(主にバスケットコートを使用)

詳しいルールは、一般社団法人日本電動車椅子協会のホームページをご覧ください(新しいウィンドウが開きます)

横浜クラッカーズとは

横浜クラッカーズの集合写真

「競技性を追求してレベルアップを図りたい」という思いを持った選手たちが1999年に設立し、日頃の練習で積み重ねた成果を試し、各大会での優勝を目標に全力でプレーすることをクラブの基本理念としています。
取材した際も、ディスカッションを頻繁に行うなどコミュニケーションがしっかり取られていて、見ていた私にも熱量が伝わるチームでした。

横浜クラッカーズというクラブには、トップチームである横浜クラッカーズとサテライトチームの横浜レッドスピリッツの2チームが存在しており、1クラブに2チームで活動しているのは国内では唯一です。

日本選手権大会を4回優勝しており、2年ぶりの開催となった2022年ではベスト4に輝きました。

戦術を話し合っている 今後は、1人でも多く新規加入する選手を増やして10年や20年とクラブの活発な活動を続け、見ている人を魅了できる競技として発展させていくこと。
他のチームが試みていない戦術を練り、チームのプレースタイルを確立してクラブ悲願の連覇を達成することを目指しています。

<平野監督からのコメント>

写真:平野監督 私はこの競技に17歳の時から20年以上関わってきました。始めた当初は今とは全く異なるルールでした。
まず私は、世界で異なる競技規則を統一してワールドカップを開催したいと思い、前会長の高橋氏と国際会議に参加するなど地道に活動しました。その結果、フットサルに近くより魅力的な形のスポーツに変貌して、2007年に第一回のワールドカップが東京で開催されました。
今では参加国も確実に増えており、世界各地で電動車椅子サッカーがプレーされています。パラリンピックの正式種目ではないこともあり、まだまだマイナースポーツなので、これからも一人でも多くの人に知ってもらえるように、競技力向上だけでなく普及活動にも力を入れて地道な活動を続けていきます。

「横浜クラッカーズ」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

イラスト:編集後記

写真:電動車いすでボールを蹴る編集部員体験した感想は「怖い」の一言です。試合をさせてもらえるほど正確な動きをするのは無理と感じました。ボールを蹴る体験をするのが精いっぱいで、ボールが大きいせいか、振動がすごかったです。電動車いすから伝わる独特な振動がプレーをしていて楽しさに変っていくのかもしれませんね。

そして、練習を見ていて感じる迫力はチームの熱量も相まって想像以上でした。写真では伝えられないことが残念ですが、みなさんも実際に見に行ってみてはいかがでしょうか?

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