聴覚障がい者の家族をサポートする株式会社デフサポ代表の牧野さんに聞きました!

2021年04月20日掲載

読者のみなさんは、言葉をどのようにして覚えましたか?
家族との会話を通して自然に覚えた人がほとんどだと思います。
しかし、聴覚に障がいがあると言葉を覚えるのは、簡単なことではありません。
「言葉」というものは生活の中で必要不可欠ですが、言葉の力がないと対等なコミュニケーションが取れなかったり、思考力や想像力がつかなかったり、勉強についていけなくなったりとさまざまな場面で問題が起こる場合があります。
聴覚障がいがある牧野さんは、そのような問題を小さいころに解決することが必要と考え、株式会社デフサポ(以下デフサポ)を起ち上げました。聴覚障がい者だからこその視点を活かした取り組みが話題を集めています。
今回は、聴覚障がいの編集部員が牧野さんにインタビュー取材してきました。ぜひご覧ください。 写真:株式会社デフサポ代表の牧野さんが話している様子を横から撮った写真

デフサポ代表の牧野友香子さんはこんな人

写真:牧野さんのアップ写真
  • 株式会社デフサポ 代表取締役
  • 「デフサポちゃんねる」のYouTuberとしての顔も持つ

生まれたときから聴覚に障がいがありながらも小学校から大学まで一般の学校へ進学。
大手企業に就職後7年間人事担当として勤務し、現在は、難聴の子供の教育支援を行う「デフサポ」の代表として活躍中。2児の母でもある。

株式会社デフサポについてはこちら(新しいウィンドウが開きます)
デフサポちゃんねるについてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

牧野さんに、ご自身が代表を務める「デフサポ」での活動を中心に口話のみでお話を伺いました

聞き手: 牧野さんが「デフサポ」を起ち上げたきっかけを教えてください。

牧野さん: 写真:牧野さんと編集部員が対談している様子 生まれてきた子供に難病があり、さまざまなことに選択肢が少ないと感じたことがきっかけです。
例えば、習い事でスポーツだと水泳、体操、サッカーなどなんでも好きなことにチャレンジできますが、障がいがあると、まず理解があるところを探さないといけないし、さらにうちの子供には身体にも障がいがあり、通えるところが少なかったのです。
療育所についても「あなたが住んでいるのはこの地域だから、ここしか通えない」というように決めつけられることにも寂しい思いをしましたね。
障がいを理由に最初の選択肢を狭められると、将来の選択肢も減ってしまうのがすごく嫌だと感じたのです。
じゃあ、自分と同じ聴覚障がいの場合はどうかを調べてみると、昔と選択肢がほぼ変わらず、働く親御さんや、地方に住んでいる方にはなかなか支援が行き届いていないというのが現状でした。
そこで、自分の強みを活かすため聴覚障がい児と親御さんを支援しようと思い、会社を起ち上げました。

聞き手: なるほど。デフサポはどのような会社なのですか?

牧野さん: 障がいがあっても将来自分らしく過ごしやすくなることをコンセプトにした会社です。
今では障がいがあっても働いて、納税者になれるようになってきています。
それをあたりまえとした上で、楽しい学生生活、青春時代、そして働いても周囲とコミュニケーションを取れるような『基礎作り』をすることで「難聴者の未来を華やかに」していきたいと考えています。
デフサポのサービスは主に2つあります。まず、1つ目は、聴覚に障がいのある子供や親御さんへ教材を使いサポートを行っています。もう1つは、企業に向けて障がい者雇用のアドバイスをしています。

聞き手: それぞれの事業について、どのようなことをされているのか教えてください。

牧野さん: 聴覚に障がいのある子が言葉を覚えるのに苦労したり、聞こえる親御さんがその子にどうやって言葉を教えたらいいかということに悩んだりする場合が多いです。そこで、0歳から2歳向けのベビー教材、3歳から6歳向けのキッズ教材、小学生向けのジュニア教材の3つを用意しました。
最近は医学の進歩により生後3日で聴覚に障がいがあるかどうかがわかるようになっています。突然知らされた親御さんのために、難聴とはこういうもので、今後こんな問題が待ち受けてるかもしれない…だからこんなことやりましょう。といった道筋を立てて、赤ちゃんのときからできる内容を伝えるのがベビー教材です。
キッズ教材は、1番言葉の成長がみられる時期なので、抜けやすい言葉のカバーや、語彙力や思考力を鍛えます。
助詞や動詞がどういうことかサポートをしたり、言葉にはさまざまな表現方法があるということを教えるのが目的です。
ジュニア教材は、小学校に入った子供たちが対象で、言葉の復習や言語力を伸ばす他に自分の聴力や補聴器などの仕組みを学びます。小さいときからその子の聞こえ方や特性などを知っておくことを目的としています。
このように言葉や耳のことや、自分のことをわかるようになると友達ともコミュニケーションをうまくとっていけるようになります。そのようになるための教材を提供しています。
また、障がい者雇用があまり進んでいない企業に対しては、障がい者もチームの一員となって働きやすい環境を作ることで生産性も上がっていきます。
そのために、企業として障がいのある社員をより有効的に活かしていけるようなチームビルディング研修などといった研修も別途行っています。 写真:牧野さんが難聴児に言葉を教えている様子

聞き手: 仕事をしていて大変だったこと、嬉しかったことがなどあると思いますが、エピソードがあれば教えていただけますか?

牧野さん: 会社の存在を知ってもらうことですね。 最初の2年は本当に大変でした…。
そこで、「発信」が必要だと思い、最初はブログやHP、今ではTwitterやInstagram、YouTubeまで活用しています。実際にデフゼミをやっているお客様がいろんな人にクチコミをしてくれたり、ろう学校の講義にも招いてくれたりと徐々に知名度が上がってきました。

聞き手: その努力があったからこそ今があるんですね。逆に良かったことや嬉しかったことはなんでしょうか?

写真:牧野さんと編集部員が対談している様子

牧野さん: 嬉しかったことはたくさんあります。 難聴児の親御さんが、YouTubeでデフサポを知って、こんな人もいるんだと希望を持てたという話を聞いたりします。
また、全然しゃべらなかった子供がデフゼミを始めてから自分から進んでしゃべるようになって、コミュニケーションが自然に取れるようにまで成長したこととかを目の当たりにすると、やってきて本当に良かったと思いますね。
親御さんから「本当によかった!」と喜んでもらえることが、私にとって一番やりがいを感じる瞬間です。

聞き手: 最後に今後の展望を教えてください!

牧野さん: デフサポとしては、難聴のある子供たちの人生の選択肢が増えて、未来に羽ばたいていってもらえるような土台作りをサポートしていきたいと考えています!

聞き手: 今後、デフサポやデフゼミがより世間に広がることに期待しています。今回はどうもありがとうございました。

編集後記

今回は、デフサポ代表の牧野さんに「デフサポ」での活動を中心にお話を伺いましたが、いかがだったでしょうか?
インタビューでは、自身の幼少期からの経験を交えながらデフサポについて語ってくださいました。
4月といえば、入学や就職などで新生活を迎える方が多い時期です。
新たな環境に慣れず困っている聴覚に障がいのある人や、どのような対応をしていいかわからない周りの人も悩みを抱え込む前に、一度相談してみてはいかがでしょうか?

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