水上では誰もが同じように競えるパラカヌー

2016年リオパラリンピックから正式種目として採用された「パラカヌー」。 水上でスピードを競い合う競技で、迫力満点のパラスポーツです。 しかし、競技自体新しくまだ見たことがないという方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、パラカヌーの競技内容など、そのみどころについてご紹介します。

写真:カヌーを漕いで水しぶきをあげている。撮影協力は、株式会社NTTドコモの小山選手

パラカヌーとは?

カヌーがスポーツとして始まったのは、1850年ごろでヨーロッパが発祥の地です。 競技としては、1930年に第1回世界選手権大会が行われ、オリンピックの正式競技になったのは1936年のベルリン大会です。
日本でカヌーが始まったのは、1936年のベルリンオリンピック大会の後になります。第二次世界大戦があり一時活動は休止しましたが 1960年から活動が再開し1964年東京オリンピック大会に出場以降、普及されるようになりました。
パラカヌーとしては、2010年に第1回世界選手権大会が開催され、比較的新しい競技になります。 2016年リオパラリンピックからカヤック種目が正式種目に採用され、東京2020大会では、ヴァー種目も加わります。
選手が乗るカヌーは、長さや重さはオリンピック種目と同じですが、自身の障がいに応じて、カヌーの座席部分など内部の改造が認められています。
写真:カヌーに乗っている小山さんがパドルを持っている後ろ姿体幹バランスをとることが困難な選手は、座席と体を固定するためのベルトを取り付けるなどして姿勢を維持し、艇と一体化して漕げるよう工夫しています。

対象

主に下肢障がいのある人が行い、障がいの程度に応じて、重い方からL1、L2、L3のクラス分けがあります。

クラス分け
L1胴体を動かすことが困難なため、肩と腕の機能だけで漕ぐ選手
L2下肢の機能が弱く継続して踏ん張る、または腰かけてカヌーを操作することが困難な選手、胴体と腕を使って漕ぐことができる選手
L3脚、胴体、腕を使い、踏ん張ることや腰を使う動作によって艇を操作できる選手

種目

カヤック
長さ520cm以下、重量12kg以上のカヌーを使用します。
水を漕ぐパドルの両端に水かきが付いた「ダブルブレードパドル」を使い、左右交互に漕ぎながら前進させます。

写真:カヌーに乗りカヤックのパドルで水をかく小山選手

★クラス分け表記の例
カヤックの場合:Kを頭につけて、KL1、KL2

ヴァー
長さ730cm以下、重量13kg以上のカヌーで、カヤックより少し大きめです。
「アウトリガー(浮力体)」と呼ばれる浮きが本体の横に付いているのが特徴です。
アウトリガー自体にサイズの規定はありませんが、大きくなるほど安定性が増す一方で直進性能は低くなります。 水を漕ぐパドルの片側に水かきと握るためのグリップが付いた「シングルブレードパドル」を使用し、艇の左右どちらか片方のみを漕いで前進させます。

写真:カヌーに乗りヴァーのパドルで水をかく小山選手

★クラス分け表記の例
ヴァーの場合:Vを頭に付けてVL1、VL2と表記します。

競技内容

最大9人が横並びでスタートし、直線距離200メートルの早さを競います。 水上版の陸上競技といったイメージです。主に湖などで実施されます。
パラリンピックは、200Mのみで、カヌーには1人で乗ります。 オリンピックは、200、500、1000メートルの3種目があり、1人、2人、4人乗りがあります。

競技の見どころ!

圧倒的なスピード感で、障がいがあることを感じさせない迫力です。スピードのある中で、水を漕ぐパドルをどう操るかのパドリング技術が勝負のカギとなります。
水上では誰もが同じ立場で競うことができるところが魅力で、カヌーに乗り込むと、鍛え抜かれたバランス感覚と高度なパドル技術に魅了されるでしょう。
リオパラリンピックのときには、カヤック種目しか実施されませんでしたが、2020年東京大会ではヴァー種目も行われるため、観戦する楽しみが増えます。

2020東京パラリンピックで行われる開催場所

海の森水上競技場

この場所は、豊かな緑で覆われた埋立地で、東京湾のすばらしい眺めとドラマチックな都市景観を一度に楽しむことができます。
所在地:東京都江東区青海三丁目地先

【アクセス】
通常の場合
都営バス:「環境局中防合同庁舎前」下車徒歩15分
JR・東京メトロ有楽町線:「新木場駅」からタクシー15分

*大会時のアクセス情報(現在8/6情報)
「テレポート駅」「新木場駅」からシャトルバス

障害者カヌー協会ご担当者からのコメント

私たちは、より多くの障がい者にカヌーの楽しさや、自由さを知ってもらうための活動を行っています。また、東京2020年大会をはじめパラリンピックや国際大会に向けた選手育成と強化活動も行っています。 自分にとって最高のチャレンジができるスポーツ。それがカヌーです。
カヌーを通じて障がい者、健常者との隔たりのない社会となるよう様々な活動を行っています。
主な活動としては、障がい者カヌーの普及事業、情報センターとしての各種広報活動、マニュアル・事例集の作成、カヌースプリント競技等、海外派遣選手選考会に関する事業等、障がい者カヌー協会を支えるのは一人ひとりのチカラです。一人ひとりのチカラで協会を支えてください。
もっと多くの人々をカヌーに!水の上はバリアフリー!

「一般社団法人日本障害者カヌー協会」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

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