誰もが楽しめる観光農園「苺のマルシェ」

2019年02月19日掲載

この時期、スーパーやコンビニなどでは、苺を使ったスイーツが目白押しです。そんな苺をたくさん食べたい方は、毎年苺狩りを楽しみにしているのではないでしょうか。
しかし、障がいがあるとバリアフリーではないと出かけられる農園が限られてしまいます。
そこで、今回ご紹介するのは所沢北田農園の「苺のマルシェ」です。
農園内はバリアフリーなので、障がいのある方はもちろん、お子さんからご高齢の方まで安心して苺狩りを楽しむことができます。
実際に車いすユーザの編集部員が伺い、バリアフリー状況をチェックしてきました。 ぜひ、ご覧ください。

写真:苺園ハウスの外観と苺を採っている手のアップ

所沢北田農園「苺のマルシェ」とは

農園があるのは、埼玉県所沢市です。 代々、畑で野菜を育てていましたが、2014年12月にこの観光農園をオープンしました。
広々としたハウス内は、苺の甘い香りが充満しています!
そして、なんとクラシック音楽のBGMが流れているので、ゆったりとした雰囲気で30分間食べ放題の苺狩りができます。
苺狩りのできる品種は、「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ(べにほっぺ)」「かおり野(かおりの)」の3つです。 苺狩りのできる品種のほかに3種類の朝採り苺と、季節の野菜も販売しています。

車いすユーザの編集部員が『苺のマルシェ』を体験!

「ハウス内」

ハウス内の出入口には、やや傾斜があります。自分で上るのが難しいと思った時は、介助を求めることができます。
中に入ると、高設栽培された苺が地面より1メートルほどの高さに鈴なりに生っています。 お子さんや車いすユーザの方には、ちょうど目の高さほどに苺が生っているので、摘んでそのまま食べられます。 立って苺狩りをする方も、腰をかがめることがないので体に負担がかかりません。
また、地面は凸凹していません。通路の幅も1メートルほどなので、車いすでも無理なく進めます。

写真:左上は出入り口のスロープ、右上は苺の苗を眺めている、下は編集部員が苺をつまんでいる様子

「休憩スペース」

ハウス内には、休憩スペースが用意されていて、緑茶・紅茶・コーヒー・お湯・お水が無料でいただけるドリンクサーバが設置されています。
ハウス内なので、雨が降っても安心です。 BGMを聞きながら、ゆっくりと苺を食べ比べてみてはいかがでしょうか。
見た目もキレイですが、果肉の食感と香りの違いも実感できるはずです。
近くには、お子さんや車いすユーザでも使いやすい高さの手洗い場があるので、しっかりと手洗いしましょう。

写真:上は木のベンチが並んでいる、左下は手を洗っている、右下はコーヒーを注いでいる様子

「駐車場」

身障者専用スペースは、苺狩りの受付があるハウス前に3台から4台ほど車が停められるスペースがあります。
地面には、銀色のシートが敷いているので、車いすユーザの方でも凸凹を気にしなくても良いので安心です。 また、土日には混雑が予想されるので、駐車場付近には警備の方が常駐しています。
車いすユーザや身体の不自由な方は、警備の方に声をかけて案内してもらいましょう。
ハウス横には、道を挟んで広々とした約50台分の駐車場も完備されています。

写真:左はハウス前の駐車場、右はハウス向かい側の駐車場

「トイレ」

ハウスの向かい側にある駐車場内には、車いすやベビーカーも入れる広々としたトイレがあります。
地面は砂利ですが、トイレ付近は舗装されています。 トイレ前の駐車スペースに車を停めれば、砂利はそれほど気にならないでしょう。
ただし、トイレからハウスに向かう途中には道路があります。 道路の段差と、車の通行には十分に気をつけて渡りましょう。

写真:左はトイレの外観で出入り口付近は、緩やかなスロープ。右はトイレ内の様子

所沢北田農園さんからのコメント

写真:北田ご夫妻 皆様、こんにちは。埼玉県所沢市に2014年にオープンしました観光苺園「苺のマルシェ」です。当苺園は、苺大好きオーナーが、自分の食べたい苺を栽培したいとの熱い想いからはじめました。苺狩りは勿論、苺の販売にも力をいれており高品質な苺を作るために日々努力しています。
苺は高設栽培の為、地面から1メートルほどの高さにベッドがあり、腰を曲げずに楽に苺狩りが楽しめます。
また、大勢の方に楽しんで頂けるように園内はバリアフリーになっています。車いすの方やベビーカーもそのまま入ることができます。
園内はクラシック音楽が流れ、休憩スペースも広々としていて、お飲み物のサービスもご利用頂けます。お友達、ご家族、お誘いあわせの上、癒しの苺狩りをお楽しみください。

施設情報

所在地:〒359-0001 埼玉県所沢市下富1168
TEL:090-8778-1504 聴覚障がいのある方は、HPからお問合せください。
営業時間:苺狩りは1月上旬から5月下旬。直売は12月中旬から5月下旬。
苺狩り受付時間:10時から15時 営業時間内でも食べ頃の赤い実が無くなり次第終了。
苺の販売時間:10時から16時 営業時間内でも当日販売が完売次第終了。
定休日:1月1日、毎週月曜日。祝日の場合は営業。月曜祝日営業の場合はその翌日が休園日。
入園料:営業時期により異なります。(障害者手帳をお持ちの方は、通常の大人料金より200円割引)
駐車場:50台。身障者スペースは、3台から4台分あり。(無料)
最寄駅:西武新宿線新所沢駅 東口よりバスまたはタクシーでお越しください。
所沢北田農園『苺のマルシェ』の苺狩りについて詳しくはこちら(新しいウィンドウが開きます)

イラスト:編集後記

今回訪れた所沢北田農園の「苺のマルシェ」には、埼玉県外から訪れる方が6割以上ということでした。 都心から少し離れているため、観光気分を味わいたい方にはちょうど良い場所なのかもしれません。
最近では、苺の高設栽培が主流になりつつあります。 高設栽培をすることにより、ハウス周辺のバリアフリーに力を入れる観光農園が増えています。 とはいえ、障がいがあるとアクセス面やソフト面など、総合的に考えると「まだまだ気軽に出かけられない」という方も少なくないでしょう。
私が取材に伺った際、農園の方が「不便なことがあれば何でも遠慮せず言って欲しい」とおっしゃってくれました。 その一言が障がい当事者として、とても心強く嬉しかったです。
ハード面だけではなく、ソフト面も理解のある場所がもっと増えていって欲しいですね!
もうすぐやってくる春に向け、皆さんも苺狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

写真:苺の苗と苗の間を走行している車いすの編集部員の後ろ姿

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