2018ワールド パラアスレチックス マラソンワールドカップ

2018年4月22日、ロンドンマラソンが開催されます。
ロンドンマラソンは「ワールド・マラソン・メジャーズ」いわゆる世界6大マラソン(注)の一つで世界トップレベルのマラソン大会です。
その中で、ブラインドマラソンの世界大会「2018World Para Athletics Marathon World Cup(2018ワールド パラアスレチックス マラソンワールドカップ)」も開催されます。

写真:マラソンをスタートした様子

この大会には、視覚障がいの日本代表選手11人がエントリーしており、昨年の大会では男女ともに金メダルを獲得していることから連覇に期待がかかる大会です。
今回は、ブラインドマラソンの概要と競技内容、そして「チームジャパン」の一選手として参加する青木選手の意気込みについて紹介します。

(注):世界6大マラソンは、東京マラソン・ボストンマラソン・ロンドンマラソン・ベルリンマラソン・シカゴマラソン・ニューヨークシティマラソンのことです。

ブラインドマラソンとは

視覚に障がいのある選手が行うマラソン競技のことです。
視覚障がい者と言っても状態はさまざまで、大会に出場するには障がいの程度によって3つの「クラス」に属して競技を行ないます。

写真:伴走者と2ショットでの後姿

クラス分けについて

T11クラス・B1クラス
最も障がいが重いクラスで、どの距離や方向からでも手の形を認知できない。
伴走者が必須。
T12クラス・B2クラス
手の形を認知できるものから視力0.03まで、または視野が5度以内(視力と視野の程度で分類)。
伴走者と走るか、単独で走るか選択できる。
T13クラス・B3クラス
視力は0.04から0.1、または視野20度以内(視力と視野の程度で分類)。
単独で走らなければならない。

写真:ロープを2人で握っている様子T11クラスとT12クラスの一部の視覚障がいランナー(ブラインドランナー)は、伴走者(ガイドランナー)という目の代わりとなるランナーと一緒に走ります。
進む方向や周りの状況を伴走者が伝え、お互いに伴走ロープ(ガイドロープ)を持ちます。
伴走ロープは1メートル以下の長さのロープを一つの輪にしたもので、視覚障がいランナーと伴走者を結ぶ「絆」です。

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2018ワールド パラアスレチックス マラソンワールドカップの概要

大会名: 2018ワールド パラアスレチックス マラソンワールドカップ
(2018World Para Athletics Marathon World Cup)
日時: 2018年4月22日(日)
場所: イギリス  ロンドン
日本出場選手: 男子T11/12:6名、男子T13:1名、女子T11/12:4名

マラソンの見どころ

ロンドンの王立公園の一つ、グリニッジ公園からスタート。世界遺産にも登録されているグリニッジの町を通過し、タワーブリッジ(イギリス指定建造物)でテムズ川を渡ります。そしてロンドンの観光名所、ロンドン塔やビックベン、ウェストミンスター寺院の横を抜け、最後はイギリス王室の宮殿、バッキンガム宮殿前のザ・マルがゴールです。

青木選手の意気込み

写真:笑顔でピースサインする青木選手初めての国際大会にチームジャパンの一員として出場できることは誇りに思います。プレッシャーはありますが悔いのないように走りたいです。
ブラインドマラソンは、私の場合、伴走者と一緒に走りますので一人ではなく「チーム」で走る競技だと思っています。
練習で辛いことや苦しいことがあり、一人では乗り越えられないとしても、みんながいれば乗り越えられますし、楽しいことやうれしいことは、みんながいることで何倍にもなります。
一緒に練習してくれる人たち、会社、家族、友人など応援してくれる全ての人たちへの感謝の気持ちを忘れずにロンドンの街を駆け抜けたいと思います。

イラスト:編集後記

写真:青木選手を応援するための手作りの応援グッズ視覚障がい者のマラソンは、単独で走る選手、伴走者と一緒に走る選手がいます。
最近はテレビなどでも取り上げられることもあり、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、まだまだ障がい者スポーツは認知度が高いとは言えません。
こうした大会がある、こうしたスポーツがあるということを多くの方に知ってもらうことで2020東京オリンピック・パラリンピックが盛り上がっていくのだと思います。
その2020東京パラリンピックを目指している青木選手は今回の「ロンドンマラソン」が初めての海外大会だそうです。
海外の選手の実力を感じる大きな大会だと思います。そして体力的、精神的に一回り大きくなって帰ってくることを期待します!
コツコツと積み重ねて、2020の東京パラリンピックで表彰台の頂点を目指してほしいです。
これからも「ゆうゆうゆう」では視覚障がい者のマラソンを含め、障がい者スポーツを応援し、取り上げていきますのでお楽しみに!

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