全天候に対応したバリアフリーなスポーツ施設「新豊洲Brillia ランニングスタジアム」

写真:施設内のトラックを正面から見た様子。天井は格子状になっていて外から明るい光が差し込んでいる

昨年末に豊洲にオープンしたスポーツ施設「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」。
障がいがある人も使いやすいようバリアフリーな施設です。
建物の構造は、地震に強い安全性を備えた開放空間で、屋根がついているので、天候に左右されず安心して利用できます。
今回、話題のスポーツ施設を編集部員が取材しましたので、ぜひ、ご覧ください。

新豊洲 Brillia ランニングスタジアムとは

写真:外観を斜めから眺めた様子。中にあるカラマツの修成材が少し覗いている 60mトラックを備え、「誰もがスポーツやアートを楽しむ」ことをコンセプトにした新しいタイプのスポーツ施設です。
障がい者トップアスリートの育成をはじめ、地域との交流の拠点となるために、 本施設を運営する各企業が、施設面であるハードのバリアフリーだけでなく、人々の心の中(ソフト)のバリアフリーを目指していて、小学生へのランニングスクールや競技用義足体験などパラスポーツ体験会なども実施しています。
建物の構造にも特徴があり、日本ではじめてETFEフィルム膜構造(注1)を大規模に採用し、そのフレームにはカラマツの集成材を使用してアーチ状に組み合わせ、長さ100m超、幅16mのトンネルとなっています。
(注1)世界最先端のスポーツ施設に採用されたETFE フィルム膜構造を日本ではじめて主要構造材として大規模に使用した建築物となります。
ETFE(エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体)とは、フッ素樹脂の一種で、透明でフィルム状のため薄くて軽く、耐候性にも優れた素材です。

施設概要

設立: 2016年12月
所在地: 東京都江東区豊洲6-4-2
利用時間: 9時から21時
利用料金: 一般800円 障がい者500円(介助者無料)

運営会社:
株式会社Xiborg、株式会社侍、特定非営利活動法人SLOW LABEL、東京ガス用地開発株式会社
「新豊洲Brillia ランニングスタジアム」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

ランニングスタジアムのポイント

ポイント1

施設内は段差がなくフラットで移動しやすい!

写真:広々とした木目調のエントランスの横に編集部員と運営管理者が並んで立っている様子 入り口から段差は全くありません。車いすを使用していてもスムーズに移動できますし、視覚障がい者が白杖を利用して歩いてもつまづくことがないので安心です。

ポイント2

車いすのまま使用できる充実した設備

写真:広々としたシャワースペースは、フラットで車いすでも利用でき、奥にはロッカールームがある 車いすのまま使用できるシャワーブースが用意されています。
さらにうれしいミストサウナ付き!
更衣室から男女別シャワースペースへの移動も段差がないのでスムーズです。
お手洗いもフラットで、十分な広さがあり、車いすでも安心して利用できます。
オストメイトにも対応しています。

ポイント3

全天候対応の60メートルトラック

写真:カラマツの集成材のフレームが施設内に明かりを取り込んでいる様子。その下には6レーンのトラックがある屋内トラックのため、雨の日でも使用できます。
トラックは、オリンピックや世界選手権などで採用されている素材です。
6レーンで、両サイドにはストレッチなどができるスペースがあります。

ポイント4

競技用義足を開発するための研究所が隣接

写真:XiborgLABのロゴの前に競技用の義足が置かれている様子 競技用義足開発を行う、Xiborg社が競技場に併設されているのでデータ解析や工作作業などが行えるようになっています。
すぐに対応できるので、パラアスリートのパフォーマンス向上に役立てられています。

視覚障がい当事者から

マラソンに励む私にとって、今回のようなスポーツ施設はとても魅力的です。
バリアフリーな施設になっていることは、障がい当事者として安心できますし、練習場所が増えることが助かります。
特に、義足・義手のアスリートにとって、ラボが併設されているところは、メンテナンスが十分にでき、パフォーマンス向上につながるのではないでしょうか。
私がこの施設を使う場合、ランニングステーションとして荷物を預けて、周辺を走るというスタイルが一番いいなと思いました。
もちろん、施設内のトラックで伴走者と一緒にスピード練習ができますし、伴走者は無料で利用できるところもうれしいです。

運営管理会社ご担当者からのコメント

写真:運営管理者2名と編集部員が話している様子 この施設では、スポーツとテクノロジーがテーマになっていますので、義足の開発に留まらずスポーツとテクノロジーを融合させて2020年に向けて、世界に発信していきたいという思いもあります。
例えば、パラアスリートの競技用義足は、細かな調節がその場でできないことがほとんどです。
ここでは、走った後、すぐに調整ができるというメリットがあります。
そして、障がい者が中心になって、一緒にパフォーマンスを作り上げていくこと、障がい者や車いす利用者がパフォーマーだったり、その障がい者を手助けする人を育成したりすることもコンセプトにしています。

イラスト:編集後記

写真:Brilliaと書かれた外観を斜めから見た様子 多くの人が集まる場所に、バリアフリーなスポーツ施設があることで、障がいのある人を見かける機会が増えると思います。
豊洲は、様々な人が一緒にスポーツを楽しむことができる街になるのではないでしょうか。
これから、施設周辺の公園が整備されるそうなので、海を眺めながら気持ち良くランニングができると思います。
私も、ランニングステーションとして利用し、風を感じながら走ってみたいです。誰もが気軽に使える施設ですし、もしかしたら、オリンピック・パラリンピック選手と会えるかもしれません。
今後、色々なイベントを企画しているそうなので、お出かけスポットとしてもおすすめです。
一度足を運んでみてはいかがでしょう。

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