2026年01月20日掲載
2026年が始まりました。みなさんは初詣に行かれましたでしょうか。
車いすユーザの中には、『お寺は段差が多くて行きづらい』という不安を抱えて、参拝を断念している人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は誰もが安心して参拝できるよう工夫が施されている築地本願寺をご紹介します。法要はもちろん、観光スポットとしても多くの人が訪れる人気の寺院です。ぜひ、ご覧ください。
築地本願寺とは
築地本願寺は、浄土真宗本願寺の寺院として1617年に浅草で創建されました。しかし、「明暦の大火」と呼ばれる大火事で建物が焼失。その後に、海を埋め立て造成され築地へ移転しました。
現在の本堂は国の重要文化財に指定されており、古代インドをはじめとするアジアの仏教建築を模した建築様式が特徴です。
近年は「また行きたいお寺」を目指して、カフェや合同墓、さまざまなイベントを通じて宗派を問わず人々が集う場と進化し、参拝や法要だけでなく、建築鑑賞・心の安らぎ・食と結びついた立ち寄りスポットとして幅広い世代から人気を博しています。
入り口と境内の情報
境内に入るには、正門・北門・南門に加え、2か所の車いすユーザに対応した入口が設けられています。なかでも晴海通り側の南門は段差がなく、最もアクセスしやすい入口として推奨されています。
電車で訪れる際は、東京メトロ日比谷線 築地駅の出口1を利用すると、築地本願寺に直結した専用スロープが設置されています。このスロープは2段階の踊り場が設けられ緩やかな傾斜に設計されていることから、車いすユーザでもアクセスが容易です。
さらに、車で訪れる方は、南口から入り、右側にある第一伝道会館前の身障者用駐車スペース(1台分)を利用されるとよいでしょう。警備員の方が常駐しているため、車いすユーザが乗車していることを伝えれば案内してもらえます。
築地本願寺の正面は、インド様式に装飾した門構えが印象的です。正門を入ると広々とした境内が広がり、舗装された平坦な参道が続くため、車いすでの移動も快適です。
インフォメーションセンター
境内にはインフォメーションセンターが設けられており、参拝者への案内や観光情報を提供しています。
場所は、正面入口から入って本堂へ向かう途中の左側に位置します。また同建物内には人気の「築地本願寺カフェTsumugi」やオフィシャルショップが併設されており、参拝記念カードやスタンプなど、築地本願寺ならではの記念品が購入できます。
建物内はフラットで多機能トイレとエレベーターが設置されたバリアフリー設計であることから、車いすユーザでも気軽に利用できることでしょう。
さらに、境内のすべての建物には、貸出用車いすが常備されています。そのため、長時間の歩行に不安のある方や杖を利用している方も気軽に利用できます。
本堂
本堂は築地本願寺の中心に位置し、参拝や法要が行われる重要な場所です。特徴的なのは、ステンドグラスや動物の彫刻が施されていること、そして寺院には珍しいパイプオルガンが設置されていることです。
車いすユーザが本堂に入る際は、正面階段の左側に設置されているスロープを利用します。建物内にはエレベーターが設置されており2階へ行けます。1階と2階ともにエレベーター付近には、多機能トイレが設置されているため、車いすユーザでも安心して利用できます。また法要などの際にあがる畳のスペースも、受付に伝えることで、簡易スロープを設置してもらえます。
第一伝道会館
館内1階には、レストランとティーラウンジがあり、精進料理や和食を楽しめます。また、2階は会議や会食に利用できるスペースもあり、法要後の会食やイベントに対応可能です。
バリアフリー設備としては、入口のスロープやエレベーターが設置されていることや、2階には多機能トイレとエレベーターが設置されており、車いすユーザも会食場所とトイレが近いことから安心して利用できます。また、本堂と第一伝道会館の移動においても階段や段差はありません。
第二伝道会館
第二伝道会館は、葬儀や法事などの式典を行うための建物です。浄土真宗の教えに基づいた儀式が執り行われるほか、披露宴などの会食にも対応しています。館内は落ち着いた雰囲気で、参列者が安心して過ごせるよう配慮されています。
バリアフリー設備として、入口にスロープが設置されていることや、入って右側にもスロープが設置されていることから、車いすでの移動もスムーズです。1階にエレベーターと多機能トイレがあり、大切な儀式を支える空間として、築地本願寺の信頼性と格式を感じられる施設です。
施設情報
住所:〒104-8435 東京都中央区築地3-15-1
問い合わせ先:0120-792-048
ご担当者から
築地本願寺は、関東に浄土真宗を広めるため1617年に創建され、2014年には本堂や大谷石の石塀、三門門柱が国の重要文化財に指定されました。
私たちは宗教施設としての役割と文化財保全を担い、この貴重な建造物を後世に伝えるとともに、参拝者が安心してご来院いただけるようバリアフリー化など境内整備を進めています。開かれたお寺として、今後も気持ちよくご参拝いただける環境づくりに努めてまいります。
古代インド様式とアジアの建物造詣が美しい築地本願寺は、創建から400年以上経っているとは思えないほどの寺院です。また、正面入口から本堂や各会館にいたるまで、バリアフリー対応が徹底されており、誰もが安心して参拝・利用できる環境が整った現代の利便性も兼ね備えた寺院です。正面入口から本堂を見た時の迫力は、別世界に来たのかと思うほどでした! さらに、お寺でありながら、レストランやイベントスペースを備え、多様なニーズに応える築地本願寺は、文化・歴史・人々の交流の場として、多くの人々に親しまれると感じました。





