秘書:とうとう見習い君が、スマートフォン向けのウェブサイトを作ることになったようで、張り切っているみたいですね。
でも、浮かれすぎてアクセシビリティへの配慮がおろそかにならないか、少し心配です…。
- ウェブアクセシビリティ職人「見習い君」と「師匠」がアクセシビリティな世界を目指す
- このストーリーは、新人ウェブアクセシビリティ職人「見習い君」とベテラン職人「師匠」、解説を担当する「秘書」を通して特に障がい者をはじめ身体的な制約がある人たちがウェブ利用時にどのような障壁にぶつかり、どのような工夫をして克服しているかなど「ウェブアクセシビリティ」の実例をはじめ「ウェブアクセシビリティ」と共に重要な「社会的アクセシビリティ」についても紹介していきます。
スマートフォンでも、アクセシビリティ配慮が必要!?
師匠:おっ? 見習い君、どういう風の吹き回しか知らんが、スマートフォン用のウェブサイトを作っているようじゃな。
見習い君:そうなんです! スマートフォンを使うのが当たり前の時代なので、スマートフォンでも快適にウェブサイトを見られるようにしたいと思って!
師匠:ほぉ、それは良い心がけじゃな。
見習い君:はい!まだ制作途中なんですけど、よかったら見てもらえますか?
師匠:どれどれ…、ふむふむ。今のところは問題なさそうじゃ。引き続き、完成まで頑張って作るのじゃ。
見習い君:ありがとうございます! あっ、そういえば質問なんですけど、スマートフォンサイトでもアクセシビリティって必要なんでしょうか?
師匠:もちろんじゃ。アクセシビリティへの配慮は、パソコンでもスマートフォンでも同じように重要じゃぞ。
見習い君:そうなんですね!でも、スマートフォンってアクセシビリティ機能が入っていないから、対応が難しそうな気がするんですけど…。

師匠:おっと、それは大きな勘違いじゃ。スマートフォンにもパソコンと同様に、さまざまなアクセシビリティ機能が備わっておる。 例えば、iPhoneには「VoiceOver」という画面読み上げ機能が標準で搭載されておる。
師匠:これを使えば、画面上の文字や画像の情報を音声で確認できるから、視覚に障がいのあるユーザーでもウェブサイトを利用できるのじゃ。 最も、見習い君のサイトは、今まで習ってきたことを生かして、画像にちゃんと説明が付けられているから、現時点では大きな問題はなさそうじゃ。
見習い君:なるほど!じゃあ、見出しの構造や色のコントラスト、ハイコントラスト表示なども配慮が必要ってことですね!
師匠:その通りじゃ。今まで学んできたアクセシビリティの基本は、スマートフォンサイトでもすべて活かさねばならんぞ。
見習い君:そうなんですね。他にも注意すべきことってありますか?

師匠:うむ、良い質問じゃ。最新のガイドラインであるWCAG2.2では「1.3.4 表示の向き」や「1.4.10 リフロー」など、スマートフォンを想定した基準が追加されておる。 気になるようなら、後で確認してみるとよいぞ。
見習い君:なるほど!スマートフォン向けの基準も確認しながら、アクセシビリティに対応したサイト作りを頑張ってみます!
師匠:うむ、頑張るのじゃ!
秘書:今回の見習い君と師匠の会話からも分かるように、スマートフォンサイトでもアクセシビリティへの配慮は欠かせません。 パソコンと同様に、視覚に障がいのあるユーザーのために画像に代替テキストを設定したり、見出しの構造を整えたり、文字のコントラスト比を満たすようにする必要があります。 もっと詳しく知りたい方は、こちらの参考情報をご覧ください。





