障害者雇用率業界日本一を目指す!株式会社オープンハウス・オペレーションズ

今回は、株式会社オープンハウスグループ(以下、オープンハウスグループ)のグループ会社である株式会社オープンハウス・オペレーションズ(以下、オープンハウス・オペレーションズ)をご紹介します。
ゆうゆうゆう編集部員が、横浜のオペレーションセンターで実際に働いている社員の声や、サポート体制などを詳しく伺ってきました。ぜひ、ご覧ください。

写真:オープンハウス・オペレーションズのロゴの前で編集部員とオープンハウス・オペレーションズサポートグループの竹越さん

オープンハウス・オペレーションズとは

オープンハウスグループは、「総合不動産会社日本一」という目標を掲げ、売り上げと共に従業員数も年々増加しています。それに伴い、法定雇用率の達成はもちろん、「障害者雇用率においても業界日本一」という目標も掲げました。
そして、グループ内の事務業務を移管し業務を遂行するオペレーションセンターの障がい者雇用が100名を超えるタイミングで株式会社オープンハウス・オペレーションズを設立し、2024年10月1日付で特例子会社の認定を受けました。

写真:通路が広く設計されているフロアの外観

2025年6月時点のグループ全体の障害者雇用率は3.06%で、2026年7月に予定されている法定雇用率の2.7%を既に上回っています。障がいのある社員の雇用形態は、採用時に契約社員からスタートし、フルタイム勤務2年後に正社員登用となります。
登用の際の判断基準や評価基準も明確なため、3年以内に入社したメンバーの1年後定着率は93.6%と高く、離職者も少ないというのが特徴です。

業務内容と職場環境

メイン業務は、グループ内の営業部門と間接部門の事務系サポートです。ラミネート・契約書PDF化の簡易業務から、CADを使った図面作成など専門性の高い業務まで多岐にわたります。

特例子会社となると、グループ内の本業とは一部異なる業務を行う会社もあります。しかし、オープンハウス・オペレーションズでは、グループ内の一員であるという意識を育むため、モチベーション向上のためにも同業務の中から仕事を切り出しています。
これらの業務(約80業務)を担うオペレーションセンターは、現在3拠点(八王子事務所/横浜事務所/柏事務所)あり、グループ全体では148名の障がいのある社員が活躍(うち、オペレーションセンターで勤務する障がいのある社員は128名)しています。
オペレーションセンターではリモートワークは無く、出社しての勤務のみです。
また、宅建などの資格を取得すると、賞与がアップする制度もあります。

イラスト:精神・発達障がいは約76%、身体障がいは約22%、知的障がいは約2%の障がい内訳の円グラフ 障がいの内訳は、精神・発達障がい、身体障がい、知的障がいなどです。
各障がい特性を考慮し、どの拠点も駅から近く通勤しやすい場所にあります。
社員食堂はありませんが、精神・発達障がいが多いため、個別ブース型の休憩スペースを設けており、体調不良時に利用できる個室と簡易ベッドもあります。
車いすユーザ向けには、バリアフリートイレやユニバーサルデザインの自動販売機や複合機を完備しています。

写真:一人ひとりパーテーションで区切られて休むことができるスペース、折り畳みベッドのある個室、ユニバーサルデザインの自動販売機

一方、聴覚障がい者向けには、チャットでコミュニケーションを取ったり、ビデオ会議では文字起こし機能を使ったり、各自のお気に入りのアプリを使用するなど工夫をしています。
また、視覚障がい者のロービジョン(注)の方のためには、大きなディスプレイや音声読み上げソフトを使用しています。

各拠点には、公認心理士、臨床発達心理士、社会福祉士、精神保健福祉士などの資格を持ったサポートスタッフが常駐しています。人によって回数は異なりますが、週1回から月1回の定期面談を行っています。また、「ヘルスログ」というアプリで、睡眠時間と質・食事・気分・服薬・自宅での過ごし方をアプリで管理し、問題を見つけたらスピーディに改善へと導きます。
そのほか、毎日の業務内容を「報告シート」でも把握し、適切な業務量かどうかなどをチェックしています。
(注)視力や視野に中程度の障がいがある人のことを言います。

会社概要

会社名:株式会社オープンハウス・オペレーションズ
主要事業:オープンハウスグループ特例子会社 グループ内委託業務
「オープンハウス・オペレーションズ」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

2024年7月入社/松本さんからのコメント

写真:笑顔でインタビューに答えている松本さん 私の仕事は、物件登録業務と名刺登録業務、契約資料PDF化業務を行っています。物件登録業務や名刺登録業務は、営業の方が仕入れてくれた情報を元にデータ入力します。契約資料PDF業務はグループ各事務所から契約書や図面、役所関連書類など案件毎に分厚いファイルで届くので、それをデータ化する仕事です。
この会社が初めての就職先だったので、最初は不動産の専門用語に戸惑っていましたが、仕事をしていたら自然と覚えていました。最近は、業務リーダーになり、チャットのやり取り一つや言葉遣いなど、気を付けるようになりました。特に誰かに仕事を教える時は、ひとこと「大丈夫だよ」みたいな言葉を添えるようにしています。私も最初は早く会社に慣れたくて、すごく焦っていたので相手の気持ちがよく分かるからです。
今後は、各事務所向けに広報のような仕事もやってみたいです。

2025年2月入社/Fさんからのコメント

写真:笑顔でインタビューに答えているFさん 私の仕事は、主にお客様との契約が完了した売買契約書を確認し、専門のシステムに顧客情報を入力したり、重要事項説明の際に使用する用途地域地図などを確認・作成する業務です。資料に不足がないかを確認したり、不足があったらチャットで営業の方とやり取りして正しい資料を請求しています。
入社して半年以上経ちましたが、体調管理のコントロールはまだまだです。体調があまり良くない日は、通勤中に音楽を聴いて気分を紛らわしています。会社に着いてしまえば、体調が回復することが最近分かりました。
この会社を選んだ理由は、会社見学をさせていただき入社後のイメージがしやすかったのも大きかったです。静かで、自分のペースで仕事ができ、自分らしく無理せず働けるところが気に入っています。

サポートグループ/竹越さんからのコメント

写真:笑顔でインタビューに答えている竹越さん 私の主な仕事は、みなさんとの定期面談、毎日入力してくださるヘルスログの確認と業務報告シートの内容を確認することです。
体調面やメンタル面の状況を見ながら、そのフォローをしています。一般的な各障がい特性上のアプローチ方法はありますが、その方の性格や生活背景など人により対応は異なります。そのため、一人ひとりに合わせた接し方を心がけています。
一番の課題は、勤怠率です。どれだけ業務面で貢献してくださっていても、休みが多いとなかなか新しい仕事が任せられなくなってしまいます。休みが多い方、遅刻が多い方、それぞれ原因は異なりますが、その原因を確認してどういう対策をしていったら良いかという相談を受けることが多いです。
今後も、みなさんが安心して働ける職場づくりのお手伝いができたらと思っています。

イラスト:編集後記

写真:松本さんをインタビューしている車いすユーザの編集部員バックショット今回ご紹介したオープンハウスグループのオープンハウス・オペレーションズで働いている社員のみなさんに話を聞いて印象的だったのは、安心して仕事ができているという点です。
働く障がい者にとっての悩み事は仕事面や人間関係だけではなく、体調管理やプライベートなことまで、人それぞれです。しかし、その悩みが小さいうちから誰かに知ってもらうことで、安心感に繋がるのではないかと思いました。
特例子会社として駆け出したオープンハウス・オペレーションズを取材した私は、障がい当事者目線に立ったきめ細やかなサポートに感心するばかりでした。

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