みなさんの中には、「黒ひげ危機一発」で遊んだことのあるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
「黒ひげ危機一発」は黒ひげ人形が頭を出した状態の樽に剣を刺していき、だれが刺した剣で黒ひげ人形が飛び出すかというハラハラドキドキを感じられるおもちゃです。
1975年から販売されていて、パーティーゲームに使われることからご存じの人やたくさんの思い出がある人も多いと思います。
飛び出すアクションがはっきりしていて目が見えなくても体感できるため、視覚に障がいのある人が見える人と同じように遊ぶことができるゲームとしても楽しまれてきました。
今回ご紹介するのは、視覚に障がいがある人もない人も、さらに楽しめるよう工夫された株式会社タカラトミー（以後タカラトミー）の「にぎやかサウンド♪黒ひげ危機一発」です。ぜひご覧ください

タカラトミーとは

2024年に創業100周年を迎えた、おもちゃ・雑貨・カードゲームを製作するおもちゃメーカです。トミカやプラレール、リカちゃん人形などが人気を博しています。
目や耳に障がいがある人も楽しめる共遊玩具への取り組みを行うほか、主に視覚に障がいがあり商品の画像を見ることの難しい人たちに、おもちゃの楽しさを言葉と音で伝える「音のカタログ」を公開。再生材料の使用や電池を不要にするなどエコの工夫をしたおもちゃ「エコトイ」にも取り組んでいます。
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手でさわって剣の判別ができる

4色に分けられた剣は、色ごとに柄の立体的な模様が異なります。
赤は横縞にカクカク、青はウェーブ上に凹凸があり、緑はレンガが積まれているような模様でザラザラと、黄色は十字型ダイヤのような凹凸となっているため、視覚に障がいがある人も判別がつけやすく作られています。

樽の溝と剣を差す穴の判別がつく

視覚に障がいがあると、剣を刺す穴を手触りで探すことになり、剣を刺す穴と樽の縦の溝の判別が難しいのですが、縦の溝が浅くデザインされていて、視覚に障がいがあっても剣を刺す穴と溝の判別がつけやすいです。

剣をさしたとき・黒ひげ人形が飛び出す瞬間に音が鳴る

視覚に障がいがあると、相手が剣を刺したタイミングが分かりにくく、その瞬間に感じるハラハラやドキドキ感が半減してしまいます。
しかし、このおもちゃでは剣を刺したときに「オナラ」のような音や「動物の鳴き声」などの音が鳴ります。黒ひげ人形が飛び出したときには特別な楽しい音が鳴り、驚きやスリルに加え、音でもわくわく感を共有することができます。

弱視の編集部員からコメント

今回ご紹介した「にぎやかサウンド♪黒ひげ危機一発」は、視覚に障がいがあっても晴眼者と同じように楽しめるおもちゃです。
樽に剣を刺したときにさまざまな音が鳴るので、いつの間にか誰かが刺していた…ということはありません。
また、その音はユニーク・さまざまで、とても遊び心にあふれたものでした！
もちろん、黒ひげ人形が飛び出すときは決まった音が鳴るので、誰が負けたかが分かるようになっています。
ゲーム自体は簡単なルールなので、障がいの有無以外にも、高齢者から子どもまでにおすすめです！

製品情報

メーカー希望小売価格：2,970円
電池：単4アルカリ乾電池　1本
対象年齢：4才以上
サイズ：10×10×15cm