ゆうゆうゆう編集部員座談会「障がい者の旅行」

2023年08月08日掲載

この時期、お盆で帰省や夏の旅行を計画されている人もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、その中には障がいを理由に帰省や旅行をためらう人もいるかもしれません。
そこで、今回はゆうゆうゆう編集部員が「障がい者の旅行」について語り合いました。ぜひ、ご覧ください。

写真:編集部員4名が話し合いをしている

それぞれが抱える「旅行のバリア」とは?

およ: 写真:およ編集部員のバストアップ、視覚障がい(弱視)、旅行回数は10回以上 私の場合、一人で目的地まで行ける交通手段を探すことが難しいかな。
さまざまな場面で人のサポートが必要だから、宿泊先の人が目的地の最寄り駅まで迎えに来てくれるところを探すことが多い。
あらかじめ視覚障がいがあることを伝えておいて、着いたら部屋の様子を説明してもらうようにお願いしている。古風な作りの部屋なのか、モダンなのかとか、雰囲気を知ることも旅先では重要だからね。

りょ: 僕の場合は、電車移動での遅延ですかね。リアルタイムで正確な情報を知ることが難しいから、SNSで調べることが多いです。
国内旅行だと方言、海外旅行だと現地の言葉がバリアになるけど、海外の場合は思い切って補聴器を外します。
以前、聴覚に障がいのあることをジェスチャーで伝えたあとに翻訳機を利用したことがありますが、特に問題なかったです!

さめ: 写真:さめ編集部員のバストアップ、上下肢障がい(車いす使用)、旅行回数2回 僕の場合は、普段から電車やバスを利用して通勤しているので、移動のバリアを感じたことは少ないです。さすがに船や飛行機だったら実際に乗り込むまでのことを考えると大変ですが、それよりは目的地の設備がバリアフリー設計かどうかを調べて行けるところに行くって感じです。

ごう: さめさんと同じく、目的地のバリアフリー情報は必ず調べるようにしている。あとは、自分で車を運転して移動するのが基本なんだけど、遠方の場合は現地で手動装置付きの車をレンタルする。ただ、手動装置付きのレンタカーがない地域もあるから、全国にもっと広がって欲しい!

「印象に残っている旅行」は?

およ: 私は、景色を「見る」ことよりも、おいしい料理を食べたり、アクティビティで体験できたのが楽しかった!
例えば、宿泊先で出してくれるウェルカムスィーツやドリンクが充実していたり、料理がおいしいと「また来たい」と思う。どこって言われたら難しいけど。
あとは、その土地ならではのサービスをしてもらえることや、人のやさしさを感じられると居心地よくて印象に残るかな。

りょ: 写真:りょ編集部員のバストアップ、聴覚障がい(補聴器使用で会話可能)、旅行回数は数えきれないほど僕は、オーストラリアが楽しかったです!
英語も国際手話もわからないので、ジェスチャーで乗り切った(笑)。
海外は、障がいがあってもアクティビティは基本的に断られないんです。僕はスキューバダイビングを満喫しました。「OK!」っていう軽い感じで、気楽でしたね。

およ: 私もグアムに行ったとき、海でパラセーリング体験した!
視覚に障がいがあるって伝えたけど「問題ない!」みたいにサポートしてくれて楽しかったな。

さめ: 僕は、沖縄に行ったときが楽しかったですね。どうしても人の手を借りないといけない4人だったんですけど、各場面でサポートしてもらえて、思っていたよりもバリアを感じることがなくて印象に残っています。
首里城の坂を下るとき、車いすのブレーキをかけなかった仲間がいて、結構スピード出てました。
あれは、ある意味アクティビティだったかも!

ごう: 写真:ごう編集部員のバストアップ、肢体不自由(車いす使用)、旅行回数は10回以上自分も沖縄旅行が印象的だった。友人の結婚式で砂浜に全員で下りて、綺麗な景色をバックに写真を撮ったこと。
二次会では、プライベートビーチで焼き肉食べたあとにクルーザーにも乗った!
砂浜を移動するときは力持ちの2人に抱えてもらって、クルーザーに乗せてもらったけど、気持ち良かったな!

さめ: それいいですね。

写真:グアムでパラセーリングをするおよ編集部員、シドニーのオペラシティをバックに記念撮影をするりょ編集部員、ごう編集部員が撮った沖縄でのビーチ

これからしてみたい理想の旅行とは?

ごう: 障がいによって、旅行で抱えるバリアや楽しみ方は人それぞれ違うことがわかったところでちょっと質問。
みんな、パッケージツアーに申し込んで旅行したことある?

およ: ある。

さめ&りょ&ごう: ない。

ごう: ある調査によると、障がい者の旅行は「個人予約」が圧倒的に多くて、旅行に行かない理由は「金銭面の不安」が1位だった。

さめ: それは、バリアフリーな設備が整った宿泊先だと金額が高いし、パッケージツアーだと障がい者が参加できるツアーは少ないからでしょうか。割引も効かないイメージです。

およ: 確かに、私が申し込んだツアーは一般向けだったんだけど、配慮してほしいことを伝えたんだよね。もしかしたら、今はそういうのもあるかもしれないけど。

りょ: そうなると、自分で予約するとかになりますね。
日本も観光に力を入れるなら、インバウンドが増えている今こそ障がい者の旅行も考える時期じゃないかな。

ごう: 車いすユーザの場合は、元々バリアフリー対応の部屋が少なかったり、予約は電話でというところが多い。だから、ホームページで簡単に予約できるところは少なく感じる。
あとは、アクティビティ体験できるパッケージツアーも圧倒的に少ないから、宿泊先から移動方法まで全部個人で見つけて予約するしかないのかもしれない。

イラスト:飛行機、電車、バス、クルーザーの各シルエット

さめ: そうですね。僕はアトラクションが好きなので、ぐるぐる巻きにされてもいいからジェットコースターに乗りたいです!
それが無理でも、もう少しアクティビティやアトラクションを体験できると嬉しいですね。

およ: サポートしてもらって、みんなと同じように体験できるといいよね。
さっきのバリアフリーな設備が整った部屋とかもそうだけど、行きたいところに、当たり前に行けるようになるのが私の理想かな。

ごう: 受け入れる側の障がい理解も重要だよね。自分の理想の旅行は、やっぱりアクティビティができるようになることかな。
それなら、多少しんどいことが予想できても、旅行したいって思えるから。

さめ: 障がい内容によって、個々の旅行に求める内容も違ってくると思うので、自分に合ったパッケージツアーがあると予約するかもしれませんね。

りょ: 自分で自由にカスタマイズできるといいよね。
アクティビティはパッケージで、交通関連は自分で手配するとかできたらいいかも。

ごう: そうだね。障がい者だって旅行したいし、無理のない範囲でいいからもっと気軽に出かけたいよね。
みんなで旅行の話をしていたら、旅行したくなってきた。

全員: どこかに行きたい!

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