知的障がい者が成長しながら清掃業務に取組む株式会社ドコモ・プラスハーティ

写真:株式会社ドコモ・プラスハーティの看板

厚生労働省から公表されるデータによると、年々障がい者の雇用数が増えています。
各企業で、障がい者を雇用する取組みが広がりつつあると言えるでしょう。
また、特例子会社の数も毎年増え、こちらでは主に知的障がい者を雇用する企業が多い傾向にあります。
NTTドコモグループの特例子会社「株式会社ドコモ・プラスハーティ」もその1つで、知的障がい者を積極的に雇用しています。
今回、編集部員が訪問し、業務内容や障がい者への配慮などの取組みについてお話しを伺ってきました。

株式会社ドコモ・プラスハーティとは

ドコモ・プラスハーティは、ドコモグループの障がい者雇用の促進と、重度の障がいのある方を積極的に雇用するために、2015年10月に設立し、翌年2月にドコモの特例子会社として認定されました。
障がいのある社員は設立当初約20名程度でしたが、現在ではその倍以上となり、職域の拡大などによりさらなる雇用拡大をめざしています。

従業員数

従業員数(平成28年12月31日現在)
68名(うち障がい者46名)

主な業務内容

NTTドコモグループ会社の各事務室の清掃がメインです。
特徴的なこととして清掃方法に、「チャレンジドハウスキーピングシステム®」(注)を導入しています。
これは厳格な清掃手順に沿って、知的障がい者と健常者がペアとなって行う清掃システムです。
バケツや雑巾などを使う一般的な清掃とは異なり、さまざまな専用器具を利用し、作業するスタッフの負担の軽減・作業の効率化を図っています。
また、清掃終了後の品質管理も徹底して行っています。

(注)「チャレンジドハウスキーピングシステム®」は東栄部品株式会社の登録商標です。健常者と障がい者がペアになり安全な効率のよい清掃手順を求め考案された清掃システムです。

清掃のポイント

ポイント1

ハンドフレームを使ったテーブル天板の消毒清掃

写真:清掃ロッカーにきちんと並べられているハンドフレーム 軽い力でもムラのない清拭が可能で、作業効率は手のひらを使った場合の1.8倍以上といわれています。

ポイント2

大型スイーパーを使った清掃

写真:3台の大型スイーパーが指定の場所で充填中 ある一定の速度で移動させると、効率的にゴミやほこりを吸引することができます。

ポイント3

装置を使って汚れの残留度をチェック

写真:汚れの残留数値を図る機械 汚れの残留度を数値化することで、業務の効果を客観的に確認することができます。

障がいのある社員への支援プログラムなど

ドコモ・プラスハーティでは、さらに社員の力を高めるための支援プログラムとして「公文式学習」を毎日1時間取り入れています。
この学習は個人個人のできるところから始められるドリル形式の学習で、これを決められた場所・時刻に行うことで、規律正しい社会生活を送るために役立つと考え実施されています。

公文学習のポイント

  • 日頃から接している社内ジョブコーチの社員が指導するため安心して取組める
  • 個人のレベルに合わせた問題をこなすことでモチベーションアップになる
  • レベルが一つ上がるごとに卒業証書の授与があり、「やる気」がでる
写真:公文学習の風景。左からみんなで読書の時間、中央に先生から公文の資料を手渡されている所、、そして右は机で学習している所。

その他の配慮や工夫など

  • ストレスケアや健康保持を目的に、ヨガの要素を取り入れたトレーニング体操を取り入れている
  • 不規則な動きをしてぶつかりやすい傾向のある社員に配慮して、通路にガムテープで矢印を作り進行方向をわかりやすくしている
  • 各部屋には、分かりやすく親しみやすい愛称が付けられ、知的障がいのある社員が一目でわかるようにしている
    例:「会議室」ではなく、富士山が見える部屋は「富士の間」などと表示されています。
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