2026年10月13日掲載
秘書:前回、スマートフォン対応では、横向き表示や文字の拡大を前提に作成する」ということが大切なポイントでしたね。
そして、見習い君は、久しぶりにパソコン用のサイト作成に取り組んでいるようです。
- ウェブアクセシビリティ職人「見習い君」と「師匠」がアクセシビリティな世界を目指す
- このストーリーは、新人ウェブアクセシビリティ職人「見習い君」とベテラン職人「師匠」、解説を担当する「秘書」を通して特に障がい者をはじめ身体的な制約がある人たちがウェブ利用時にどのような障壁にぶつかり、どのような工夫をして克服しているかなど「ウェブアクセシビリティ」の実例をはじめ「ウェブアクセシビリティ」と共に重要な「社会的アクセシビリティ」についても紹介していきます。
マウスカーソルを置いた時に追加表示されるコンテンツがある場合の配慮とは?
師匠:見習い君、パソコン用のサイトを新しく作っておるのじゃな。珍しいのぅ。
見習い君:はい!最近はスマートフォン表示のサイト作成に集中していたから、久しぶりに作ろうと思っていました。
師匠:なるほどのぅ。久しぶりのパソコン用サイトじゃから、これまで学んだことを忘れておらんか心配じゃな(笑)…
見習い君:何を言っているんですか!(笑) これまで学んだことをきっちりサイトに取り入れていますよ。ちょうど、出来ました!見てください、いい感じで出来てますよね?
師匠:どれどれ……。ほう、なかなかよく出来ておるのぅ。じゃが、少し惜しいところがあるな。

見習い君:えっ、いい感じに出来たと思っていたのですが……何が足りないんですか?
師匠:うむ。その前に、「ツールチップ」と「ドロップダウンメニュー」がどんなものか確認しておこうかの。
見習い君:はい!
・ツールチップは、リンクやボタンなどにマウスカーソルを重ねたときに表示される補足説明
・ドロップダウンメニューは、マウスカーソルをリンクに重ねたり、クリックしたりした時に表示されるメニューリンクのことですよね。
師匠:そのとおりじゃ。では、マウスカーソルをボタンの上に重ねてみるのじゃ。
見習い君:はい、確かにツールチップが出ますね。そのツールチップが駄目だったということですか?
師匠:いや、ツールチップを使うこと自体は問題ないのじゃ。よくみてごらん。
見習い君:あ!ツールチップが表示されることで、他のボタンやリンクが隠れてしまっていますね。
師匠:そうじゃ。ツールチップが表示されても、他のボタンやリンクの内容が隠れず、利用者が必要な情報を確認できることが大切なのじゃ。
見習い君:その場合は、Escキーなどで簡単に閉じられるようにする必要があるということですね。
師匠:うむ。今回の達成基準でいうと、「1.4.13 ホバー時又はフォーカス時のコンテンツ」なのじゃ。
見習い君:なんか難しそうな名前ですね。
師匠:確かに難しそうな名前じゃが、実際にやることはそれほど難しくないのじゃ。
それから、もう一つ覚えておいてほしいことがある。
ツールチップだけでなく、ドロップダウンメニューも対象なのじゃ。
表示されたツールチップやドロップダウンメニューの内容を確認しようとして、マウスカーソルを移動した途端に消えてしまうことがあるじゃろう?それでは利用者が内容を最後まで確認できん。
ツールチップやドロップダウンメニューは、利用者が必要な情報を確認できるようにしておくことが大切なのじゃ。
見習い君:ああ、確かに不便ですね。つまり、利用者が内容を確認できるよう、すぐに消えないことと、Escキーや閉じるボタンなどで自由に閉じられることが大切なんですね。
師匠:その認識で合っておる。
見習い君:ええと、やるべきことが少し似てるから、頭が整理しきれない(苦笑)…
師匠:少し整理しておこうかの。
対象となるのは、
- ・ツールチップ
- ・ドロップダウンメニュー
- ・画像プレビュー
そして、手の震えなどでマウス操作が難しい利用者や、拡大表示を利用している利用者が困らないようにするための配慮でもあるのじゃ。
見習い君:なるほどなるほど。
師匠:このような利用者も快適に利用できるようにするには、次のことが大切なのじゃ。
- ・表示されたコンテンツを、Escキーなどで簡単に閉じられること
- ・表示されたコンテンツの上にマウスカーソルを移動しても消えないこと
- ・利用者が閉じるまで表示され続けること
見習い君:おかげさまで整理できました! ありがとうございます!
サイトをちゃんと見直してきます。
師匠:うむ。その気づきを今後のサイト作りにも活かしていくのじゃぞ。
秘書:今回、見習い君は次のことに気づくことができました。
- ・ツールチップやドロップダウンメニューは、表示するだけでは十分ではないこと
- ・表示されたコンテンツを利用者が自由に閉じたり、内容を確認できるようにすること
細かいところでも配慮することが大切ということですね。自分のサイトでも、見直してみてください。
詳しくは、以下の参考情報をご覧ください。





