見て、触って、五感で学ぶ!「がすてなーに ガスの科学館」のバリアフリーチェック

2025年08月12日掲載

みなさんは、日常生活の中で都市ガスをどのように利用されていますか?おそらく、料理やお風呂といった場面が思い浮かぶのではないでしょうか。
しかし、その都市ガスが私たちの元に届くまで、どのような経路をたどり、どのような工夫がされているかご存じでしょうか。
今回ご紹介するのは、ガスの不思議を体験しながら学べる「がすてなーに ガスの科学館」です。
館内には、子どもたちが楽しく学べるように、さまざまな仕掛けが用意されており、夏休みの学習にぴったりです!是非ご覧ください。

写真:扇形の白い建物

施設概要

「がすてなーに ガスの科学館」は、東京ガスが運営する体験型の科学館です。
2019年にリニューアルされた館内は、「エネルギーを考え、これからの暮らし・社会を学び、未来をソウゾウしよう。」をテーマに、ガスやエネルギーの特長や、人々の暮らしに役立つまでの道のりと工夫、これからの社会・地球環境問題(SDGsや地球温暖化など)について展示されています。
さらには、それらの展示を【見て、聞いて、触って、嗅いで】と五感を駆使して学べることから、子どもたちも楽しめるエンターテイメント型ミュージアムとしての側面も持ち合わせています。

ユニバーサルデザイン設備など

写真:3台の車いすが並んでいる2階建の各階にあるバリアフリートイレをはじめ、車いすの無料貸し出し、車いす利用者専用の駐車エリアが用意されており、車いすでの入館でも安心して楽しめます。
また、クイズホール内にも車いすスペースが設置されており、一般席では回答ボタンが座席と一体化しているところ、車いすスペースはコードがつながっている入力デバイスで回答できるため、障がいに関わらずクイズに参加できます。

写真:コミュニケーションボード他にも、点字ブロックの設置や触知館内マップの用意、受付での筆談具・コミュニケーションボードの設置により、視覚や聴覚に障がいのある方も安心して楽しめるよう配慮されています。

写真:クイズホールの車いす席でモニターを眺める車いすユーザ

1階の展示室

エネルギー・防災ゾーン

写真:配管につながったメーターと空気入れエネルギー・防災ゾーンでは、 海外での天然ガスの採掘からLNG船による輸送、都市ガスの製造、供給、利用までの工程を実物の設備に触れながら学べます。
ゾーン内では、ガスが家庭に届くまでの圧力が空気入れを動かして体験できたり、マイコンメーターの模型で大きな地震が発生した時の安全機能を体験できるといった仕掛けが組み込まれた展示が多く、どれも車いすユーザや子どもが体験しやすい高さに設定されているため、体を動かして楽しむことができます。

歴史ギャラリー・炎のふしぎギャラリー

写真:ガラスの向こうに炎がついている展示を眺める車いすユーザ。歴史ギャラリーでは、暮らしとガスがどのように関わってきたかが展示されています。
ここでは、説明パネルの展示物が多いのですが、車いすユーザや子どもでも背の高い人でも見やすい位置にパネルが設置されており、車いすユーザにありがちな展示パネルを見上げるストレスを感じない設計となっています。
炎のふしぎギャラリーでは、炎の特性を活用した科学的な展示が体験できます。奥に行くにつれて高くなる勾配がつけられた展示物となっており、目線の低さからくる全体の見えにくさが気にならないように配慮されています。

2階の展示室

暮らし・社会ゾーン

写真:配管につながったメーターと空気入れ暮らし・社会ゾーンには、だれもが生き生きと暮らせる社会を考えることをテーマとした展示物が設置されています。音楽に合わせて展示を移動することで、規則正しい生活を楽しく学べる体験型の展示もあります。
中には、プロジェクションマッピングを活用したミニスポーツも用意されていて、床に映し出されたコートの中で色を塗りあう対戦形式は車いすに乗ったままでも参加でき、だれもが楽しめる工夫がされています

環境・食ゾーン

写真:お膳を運ぶ車いすユーザ環境・食ゾーンでは、普段何気なくとる食事、その食材たちは口に入るまでに、どれくらいの移動距離を経ているのかをお膳を運ぶことで知れる展示や、地球環境を改善するために個人ができる行動をタッチパネルの映像で遊びながら学べる展示物が設置されています。
台のように置かれている展示に関しては、車いすユーザも楽しめるように、膝が入るスペースがあり、高さが車いすユーザのへそ付近に設定されていたりするため、ストレスなく楽しめることでしょう。

ご担当者からのコメント

「案内してくれたスタッフの“この館が大好き”という気持ちが自分にも伝わってきてとても楽しめた」。2019年のユニバーサル改装後に行った対話で視覚に障がいのある方から頂いた感想です。ハード面で対応できることには限りがあるので大変嬉しい一言でした。
当館を運営する東京ガスは、新一万円札の顔となった渋沢栄一が創設した企業です。より良い社会に向けて貢献したいという渋沢栄一の思いは東京ガスに、そして当館にも受け継がれています。
ロゴマークが表すとおり、お客さま自身の中にある「?(疑問)」「!(発見)」を引き出すお手伝いをコミュニケーターがさせていただきます。だれもが楽しめる施設をめざして館員一同お待ちしています。

施設情報

所在地:〒135-0061 東京都江東区豊洲6-1-1
開館時間:9:30から17:00(入館は16:30まで)
TEL:03-3534-1111
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・施設点検日
入館料:無料
「がすてなーに ガスの科学館」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

イラスト:編集後記

今回、取材に行ったのは平日でしたが、学校帰りの子どもたちが多く、さまざまな仕掛けが施された展示に夢中でした。
さらに、展示内容は大人が見ても学びを得られるものが多く、子どもの自由研究の付き添いで行っても、家族で楽しめることでしょう。大人になってからの勉強は、より楽しく感じますよね。
記事ではご紹介できませんでしたが、料理教室も開催されているそうです。気になる方は公式ページをご確認ください。

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