協賛企業各社
障がい者雇用などの取り組み
(株)NTTロジスコ

障がい者雇用の促進、
多様な人材を認め合う職場づくりの啓発を進める

(株)NTTロジスコでは昨年、障がい者1名を研修生として迎え、実務トライアルを実施しました。
その過程で見えてきた課題を検証しつつ、今後も継続して採用活動に取り組んでいきます。
一方、誰もが働きやすい環境づくり一環として、LGBTなど性的マイノリティの問題と向き合い、
その取り組みが評価されてPRIDE指標のゴールドを獲得しました。
これからも多様な人材活用を進め、社内、社外の理解促進を図っていきます。

担当者インタビュー (株)NTTロジスコの取り組み 企画総務部 総務部門 社員サービスセンタ 担当課長 臼井哲也さんのインタビューのバストショット。緊張しながらもにこやかにインタビューに答えている様子。

障がい者の実務トライアルを通して
受け入れ側の課題が見えてきました

九州支店に障がい者が1名在籍していたのですが、組織改編で子会社に移行したため障がい者雇用ゼロとなりました。これまでにも採用活動に取り組んできましたが、昨年、NTTクラルティ(株)の協力を得て就労移行支援事業所を通じて、精神障がい者1名のトライアルを行いました。残念ながら採用には至らなかったのですが、サポート役の社員がとくに精神障がい者対応のトレーニングを受けていなかったことも要因だったと思っています。この経験から、業務内容に加えて障がいの特性に配慮ができるようなトレーナー的役割の人材配置や職場全体のサポート体制が非常に重要だと分かりました。職場環境、特性を生かした業務内容、そしてサポート体制など、受け入れ側の課題も見えてきましたので、これからも継続的に採用活動を続けていきたいと思っています。

一方、すでに在籍している社員に対しての配慮の必要性も見逃せません。中には何らかの障がいがあるのに言い出せずにいる社員がいるかもしれません。そこで、社員の健康管理等について専門的な立場から指導・助言を行う産業医の存在が大きいととらえています。産業医との連携も含め、話しやすいオープンな職場環境づくりに努めていきます。

担当者インタビュー 企画総務部 総務部門 人事育成担当 主査 ほうらい恵実さんのバストショット。いきいきと朗らかにインタビューに答えている様子。

活動目標は人権尊重と
就業形態のフレキシブル化

当社でLGBTへの理解促進を意識し始めたのは、ここ3年くらいです。とくに昨年からはハラスメントと同じレベルで性的マイノリティの問題を取り扱ってきたこと、またイントラでLGBTの解説や理解促進を社員に発信し、人権尊重などの啓発活動を繰り返し行ってきたことが、PRIDE指標のゴールドに認定されることにつながったのだと思います。ゴールド獲得のニュースは就職活動中の学生に伝わり、問い合わせが寄せられるなど、企業の取り組みとして高評価されているようです。

しかし、LGBT当事者を受け入れる職場づくりには課題もあります。LGBTは当事者であることが可視化されにくく1人で葛藤されている方がいるかもしれません。そこでまず私が、LGBTの「理解者」であることを示すNTTグループオリジナルのLGBT&ALLYバッヂをつけることにしました。今後は、研修会や勉強会への参加や自らバッヂを付ける社員を増やし、誰もが気軽に話しやすい、相談しやすい雰囲気を醸成していこうとしています。

働きやすい環境づくりはそのほかにも進めています。総労働時間の短縮(残業の低減)や有休休暇の全取得です。とくに有休休暇の消化については、休みが一定時期に集中しないように毎月2日ずつ取得することを社内全体で取り組んでいます。

NTTグループオリジナルのLGBTアンドALLYアライのバッヂ。バッヂには、LGBTアンドALLYアライとNTTグループの文字と一緒に虹が描かれている。
●NTTグループオリジナルのLGBT&ALLYバッヂ
(注記:掲載の内容は、取材時時点のものです。)