協賛企業各社
障がい者雇用などの取り組み
NTTアドバンステクノロジ(株)

障がい者を受け入れる組織風土の醸成をめざす

NTTアドバンステクノロジ(株)は、2017年4月に発足した
新規部署のタレントマネジメント推進室を通じて
ダイバーシティ推進とキャリア開発に注力しています。
そうした中、障がい者を受け入れることができる組織風土の醸成をミッションととらえ
誰もが働きやすい職場環境の創出をめざしています。

担当者インタビュー NTTアドバンステクノロジ(株)の取り組み 人事部 タレントマネジメント推進室 室長 堀野美奈子さんのインタビューのバストショット。笑顔ではきはきとインタビューに答えている様子。

障がい者をはじめ幅広い領域を対象にする
タレントマネジメント推進室の取り組み

2017年4月に発足したタレントマネジメント推進室の主なミッションは、ダイバーシティ推進と社員のキャリア開発支援です。対象には、障がい者、育児や介護に伴う時短勤務者、LGBT等性的マイノリティなど、幅広い領域を含み、それぞれの方が持つ背景をもタレントキャリアの一部ととらえ、そのキャリア開発を支援していきたいと考えています。具体的には、キャリアスキルマップの提示をはじめ、社員一人ひとりが自分らしくかつ、会社への貢献を実感しながら活躍できる環境作りに取り組むほか、直属上長以外に気兼ねなく相談できるキャリアカウンセリング制度の導入も進めています。

現状を見ると、時短勤務ひとつとっても「周囲に迷惑をかける」と気兼ねしている社員が多いのですが、互いに譲り合い、認め合う気風を全社に通わせることで、結果として、障がい者も含め誰もが働きやすい職場環境が作り出され、広く障がい者を受け入れる組織風土を醸成することができるととらえています。

当社は、障がい者理解促進の一環として、「ともに生きる社会かながわ憲章」の実現に向けて神奈川県が10月に開催予定のイベント「みんなあつまれ2017」に広告協賛しています。このイベントは、障がい者を含むすべての人がともに生きる社会の実現をめざすもので、協賛を通じて社員が障がいについて考えるよいきっかけにもなると思います。

「ともに生きる社会かながわ憲章」を紹介している写真。青空を背景にダウン症の女流書家金澤翔子さんによる「ともに生きる」という力強い字を真ん中に配置している。かながわ憲章に関する URLは、httpころん すらっしゅすらっしゅ wwwどっと prefどっと kanagawaどっと jpすらっしゅ cntすらっしゅ f535463すらっしゅ
●「ともに生きる社会かながわ憲章」(神奈川県共生社会推進課)
担当者インタビュー 人事部 担当課長 蒲原昌宏さんのインタビューのバストショット。穏やかな表情で丁寧にインタビューに答えている様子。

障がい者雇用を全社的に広げるために
業務の洗い出しを進め徐々に浸透を図る

現在、当社では19名の障がい者が勤務しています。人事面では障がい者も一般の社員と同じ人事規程で特例は設けていませんが、職場ごとに必要な配慮を行い、それぞれ活躍しています。現在のところ、本社部門から順次採用を進めていますが、今後、法定雇用率を上回っていくためには、社内全体に障がい者雇用に対する理解、及び雇用拡大の促進が必要と考えています。そのため、各事業部門のヒアリングを通じて受け入れ可能な業務を洗い出し、NTTクラルティ(株)にも障がい理解研修やコンサルティングなどの面で協力を得ながら、徐々に浸透させていきたいと考えています。

働き方改革等も背景に、企業にとって業務効率化は更に重要な課題となっており、障がい者雇用にかかわらず、継続的に取り組まれている課題だと思います。当社でも業務効率化を促進していますが、業務効率化の動きは定型業務の創出にもつながり、障がい者の方の適性にあった活躍の場も広がると考えています。そういった面でも事業部門での業務効率化と障がい者雇用促進の動きはマッチし、戦力として活躍していただくことで、雇用拡大や定着にもつながるのではないかと考えています。

誰もが働きやすい職場環境の取り組み

参加者の心に響いた体験型障がい理解研修

NTTアドバンステクノロジ(株)では、聴覚障がい者が出席する社内研修全般や運動会での開会挨拶などで、情報保障として必ず手話通訳を行っています。
また、昇格者研修の中に障がい理解研修を取り入れてますが、2017年7月には、初めて車いすなどを用いた体験型の研修を実施しました。参加者からは「心に響いた」「当事者でなければ分からないことがあると理解できた」といった前向きな感想が多く聞かれました。

(注記:掲載の内容は、取材時時点のものです。)