春になり、外に出かけるのが楽しみな季節になりましたね。
そして、出かけるときには「バッグ」がかかせないという読者の方も少なくないのではないでしょうか。

以前、ゆうゆうゆうで紹介した片まひの人でも使いやすい「U-GOバッグ」ですが「U-GO smart」としてさらに進化しています。
そこで、ゆうゆうゆう編集部員が実際にバッグをお借りし、使い心地を検証してみました。ぜひ、ご覧ください。

ユニバーサルデザインバッグU-GO smartとは？

このバッグは、片手だけで開け閉めが楽にできるように作られたショルダーバッグです。片まひの人や、握力が弱い人、視覚障がいのある人などはバッグの開け閉めに苦労しています。そのような当事者の声に耳を傾け、使いやすさをカタチにしたのがこの「U-Go smart」です。
以前紹介した「U-GOバッグ」より、バッグの厚みを無くし、ファスナーを指一本で開け閉めしやすいよう曲線を活かしたデザインに仕上げました。
普段からバッグの開け閉めに苦労している上肢障がいの人にもおすすめの商品となっています。

【商品概要】

サイズ：縦24cm×横30cm×幅7cm
素材：ナイロンツイル（一部牛革）
ベルトの長さ：70から140cm
重さ：300g
色： 黒、赤、カーキ

U-GO smartバッグの使いやすさ！

「お出かけにちょうどいい！」

持って使うか、ショルダーバッグとして使うかが選べる2WAYバッグ！
持ち手は革巻きなので丈夫です。薄型なのに型崩れがしにくく、鍵をつけられるフックや、定期入れやネームタグをつけられるDカンもついています。

「少しの力で簡単に開閉！」

開口部分を斜めにカーブさせているためファスナーが滑りやすく開け閉めが楽になっています。
左右どちらからでも引けるスライダーリングがふたつついていて、力を入れることなくリングに指をひっかけた状態で簡単に開閉できる使いやすさが魅力です。

「中身が見やすいコントラスト！」

バッグの外側の色に比べ、内側の生地は明るい色を使用しています。
コントラストがはっきりするので、中に入っている物が見つけやすいです。また、開口部も広いため、物を出しやすく入れやすくなっています。

バッグを実際に使ってみた障がい当事者の感想

【上肢障がいの場合】

片腕が不自由な私にとっては、動く右手の負担が大きいと非常にストレスなため、持ち歩くバッグはとても気になるものです。
用途によって使いわけていますが、今回ご紹介のバッグは、毎日持ち歩くタイプのバッグです。このようなバッグの場合、頻繁にファスナーの開閉をするため、開けやすさが選択のポイントになります。特にポイントはファスナーが曲線になっていて、開閉がスムーズなことです！（四角く開閉するファスナーだと、角で引っかかることが多くストレス）
デザインも以前のシリーズよりスタイリッシュな変化が見られ、是非、知り合いの上肢障がい者仲間にも教えてあげたいと思いました。

【車いすユーザ（頚髄損傷）の場合】

車いすユーザの私にとって、利用しやすいショルダーバッグは中々ありませんでした。
大きすぎてタイヤに緩衝したり小さくて収納が少なかったりします。その点、U-GO smartはタイヤにあたることなく背もたれ部分にすっぽりはまるので、ちょうどよい大きさで扱いやすいと感じました。
また、開口部が広くなり両手が奥まで入るので、手が不自由な私でも物が取り出しやすく使い勝手が良かったです。（中も見渡しやすいです。）
ほかにも嬉しい点として、タブレット端末を持って出かけることが多いのですが、バッグの中にしっかり収納することができます。

【視覚障がい（弱視）の場合】

以前試したU-GOバッグと比べて、スタイリッシュになった印象を受けます。
機能性がいいことはもちろんなのですが、普段持つことを考えるとやはり見た目も大事だと思いました。
視覚障がいのある私は、片手に白杖を持つため、ショルダーバッグは使いやすいです。ファスナーが開けやすいこと、バッグの中に仕切りがあり、財布やケータイなど入れやすいと感じました。少しだけ欲を言うと、もう少しだけコンパクトだと私はうれしいです。
使い勝手の良いオシャレなバッグだと、ほしいと思う人が増えると思います。これからもU-GOバッグに期待したいです！