使う人の気持ちをカタチにした「ユニバーサルデザインバッグU-GO」

出かけるときに、お財布やケータイなどを入れるバッグ。
さまざまなタイプがあり、デザイン性、機能性と重要視するところは人それぞれ違います。 特に、障がいのある人は自分にとって使いやすいバッグを求めていることが多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「ユニバーサルデザインバッグU-GO」は、そうした人たちの声を聴いて開発されたバッグです。
バッグを考案された岩沢製作所の代表にお話しを伺いました。
ぜひ、ご覧ください。

写真:M、Sの2種類での4つのカラーバリエーションのバッグ全種類

ユニバーサルデザインバッグU-GOとは?

写真:2種類で3つのカラーバリエーションのバッグのイメージ 誰でも簡単に開け閉めできて、中からモノをスムーズに出し入れできるよう工夫されたバッグ。
販売元である岩沢製作所代表の福田さんが身体にマヒのある人が日常生活で困っていることに着目し開発されました。
当事者からの声をカタチにするため、試行錯誤を繰り返し長い月日を費やして製品化されました。
日本を代表するデザイナー白井氏監修のもと、機能性・デザイン性にもこだわっています。
サイズはM、Sの2種類でカラーバリエーションは、カーキ、ブルー、レッド、ブラックの4種類。

会社情報

会社名:U-GO UNIVERSAL DESIGN 岩沢製作所
代表者名:福田 和正
所在地:〒355-0352 埼玉県比企郡ときがわ町別所328-1
TEL:0493-81-3191
主要商品:ユニバーサルデザインバッグ
『U-GO UNIVERSAL DESIGN 岩沢製作所』についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

U-GOバッグの使いやすさ!

次に、使いやすさのポイントを見ていきましょう。

ポイント1

片手で簡単に開閉できる!

写真:マグネット式のフラップを片手で開いている様子マグネット式のフラップは、少しの力でも開けることができ、閉じるのもラクラクです。

ポイント2

バッグの開口が広くモノの出し入れスムーズ!

写真:大きく広がるがまぐちバッグの中からお財布や定期入れなどサッと取り出すことができます。

ポイント3

ポケット内にストラップを付けて出し入れ自由!

写真:大きく広がるがまぐちストラップにパスケースやキーなどを付ければ、落とすことなくバッグ内からの出し入れがラクラクです。

バッグを実際に使ってみた感想を障がい当事者に聞きました!

【上肢障がいの場合】

写真:上肢障がいのある男性が片手だけでバッグを空けている様子 私は上肢障がいで、片手しか使うことができません。
そのため、ファスナー式だと開けにくいので、片手で簡単に開けることができるフラック式は魅力的です。
そして、開き口が反発式で自然と開いてくれるところも中身を取り出しやすく使い勝手がいいと思います。
ただ、少しデザインが高齢者向けに感じました。
そうした点がもう少し工夫されるとうれしいですね。
それと、私の場合は右利きで右手が使えるので、そこまで不便を感じていないのかもしれませんが、片手しか使えない人にとって、便利なバッグだと思います。

【車いすユーザ(頚損)の場合】

写真:車いすユーザの男性がひざの上にバッグを置いて中に手を入れている様子 私は、指を動かすことができないので「物を掴んで取り出す」という動作に困難があります。
普段は両手を利用して取り出すのですが、狭いところには両手を入れることができないので大きなバックを利用しています。しかし、車いすユーザなのでかさばってしまっています。
U-GOのバッグは、コンパクトでありながら、開口部が蝦蟇口(がまぐち)となっていているので両手が入りやすく、中身が見やすいのでとても取り出しやすいです。

できれば、バック形状が底面よりも蝦蟇口側を広くした逆台形方であればなお開口部が広くなると思いました。
蝦蟇口を閉じた状態で置いた時のバックの座りも悪くならないでしょうし、検討してもらえると嬉しいです。
それはさておき、開口部の開け閉めもファスナーではなくマグネット式なのでラクラク! 手が不自由な人におすすめですよ。

【視覚障がいの場合】

写真:白杖を右手に持ち左手は肩からかけたバッグに手を入れようとしている様子 視覚障がいがあると、出かけるときのバッグは使いやすいものがいいなと思います。
というのも、白杖を片手で持っているため、バッグからお財布や定期入れなどを出す際、不便を感じています。
立ち止まって、杖を持っている手でバッグを抑えて、片方の手で開けて取り出す。
この動作が、杖を持たない片方の手だけでできたらストレスがなくなると思いました。
実際、片手だけで簡単に開けることができて、開け口も広くて中身を取り出しやすかったです。 ただ少し、横型タイプなので、縦型タイプになっているとオシャレに使うことができると感じました。
使い勝手はもちろんなのですが、持つときにはデザイン性も気になります。 そうするともう少しコンパクトになり、見た目にもオシャレになるので、使いたくなると思いました。

岩沢製作所代表福田さんにインタビュー!

聞き手: このU-GOバッグを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

福田さん:写真:聞き手と福田さんが向かい合っている様子 私は、NPO法人の活動として障がいのある人のサポートをしています。
そこでは、一緒に外出することも多く、みなさんバッグからお財布やケータイなどを取り出すことに苦労されていました。 そこで、誰にでも使いやすいバッグを作ろうと思ったのです。
初めて取り組むことだったので、試行錯誤の繰り返しでやっと今のカタチになりました。

聞き手: 試行錯誤されたということで、苦労されたことや工夫したことなどいろいろとあるのかなと思いますが、いかがでしょう。

福田さん: さまざまな障がいのある人から意見を聞いて、それを反映させることは大変ですね。
大きさから素材なども試作品を作ってみないと分からない部分がありました。
実際に使ってもらい持ちやすさはもちろんですが、特にバッグの開閉については、片手でいかに簡単にできるかを工夫しています。
マグネットタイプにして、指だけでも開閉できるようにしました。
手に障がいのある方や握力の弱い高齢の方など少しの力でできるようにしています。
それと、素材についてはある程度コストがかかってしまいますが、日本産というところにもこだわっています。 いいものを提供したいと考えています。

聞き手: バッグを作っている中で印象に残るエピソードなどはありますか?

福田さん: バッグがある程度のカタチになった段階で一度介護施設で使用してもらった時、介護士さんから、荷物やバッグを取ってあげることが多いので持ち手があると便利という意見をいただきました。
それまでは、利用者様の使い勝手のみを考えて開発を行っていたのですが、実際に生の現場での意見をお聞きするとまた違った機能が必要とされるということを実感しました。

聞き手: それでは、これからU-GOバッグをどのように展開していきたいかなどお聞かせください。

福田さん:写真:笑顔でインタビューに答える福田さんの様子 誰にでも使いやすいようにさらに改良していきたいと考えています。 そのためには、まずいろいろな人に使ってもらい、意見を聞いてそれをカタチにしていくことでしょうか。
このようなバッグがあるということを知ってもらうことが必要だと思っています。 PR活動なども積極的にしていきたいですね。
現在、ホームページを改善しているところですし、広報活動にも力を入れたいです。
それと、たくさんの人たちに使ってもらいたいと考えていて、車いすラグビーの日本代表選手たちにバッグを提供しました。
彼らのためになればと思いますし、2年後の東京オリンピック・パラリンピック大会を見据えて、社会貢献したいという思いもあります。
今後も、さまざまな人にとって使いやすいようバッグを改善して、より良い製品を作っていきたいと思います。

イラスト:編集後記

使う人の意見を取り入れて、何度も試行錯誤しながら現在のカタチになったU-GOバッグ。
岩沢製作所代表の福田さんが、障がいのある人と接する中で感じたことから開発され、その思いが込められているバッグではないでしょうか。

機能性、デザイン、素材とこだわりがあり、使う人にいいものを使ってもらいたいという気持ちが伝わります。
さまざまな人の意見を反映させることは難しいと思いますが、このような誰にでも使いやすいことをコンセプトにした製品が増えるとうれしいです。

写真:バックを3つ持った編集部員と福田さん

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