第44回国際福祉機器展H.C.R.2017

アジア最大規模となる「第44回国際福祉機器展」が、9月27日(水)から29日(金)まで東京ビッグサイトで開催され、3日間で約120,000人が訪れました。
車いす・杖・福祉車両や入浴・トイレ、住宅改造機材など約20,000点の福祉機器を総合展示していました。
この国際福祉機器展をゆうゆうゆう編集部員が取材し、注目した製品をいくつかピックアップしています。ぜひ、ご覧ください。

写真:国際展示機器展の看板

第44回国際福祉機器展

会期 : 平成29年9月27日(水)から9月29日(金)
場所 : 東京ビッグサイト
出展社: 約530社 (15か国1地域)
主催 : 全国社会福祉協議会 保健福祉広報協会

編集部員が注目した展示品

JPN TAXI トヨタ自動車株式会社

写真:左からタクシーの外観、横側のスライドドア、スロープ、手すり 車いすのまま乗り降りが可能なスロープ付きで、介助者が隣に座れるスペースが確保されています。
元になるプラットホームはミニバンをベースにしていますが、商用車として使いやすいように工夫がされています。
2020東京オリンピック・パラリンピックをはじめ、進行し続ける高齢化社会に適応していく新型タクシーとして期待されます!

イージータクティクス 新華情報システム株式会社

写真:プリンターから点字変換された紙が出てくる様子 パソコン上のテキスト文字を点字変換することはもちろんのこと、地図や楽譜、画像なども立体出力が可能となっています。
熱発泡素材をコーティングしたカプセルペーパーを使用し、サーマルヘッド(注1)により熱を加えた部分だけ精細に膨らませることができます。
また、音声ガイダンスが付いているため、簡単で優しく操作でき印刷時は50db以下の静音です。
(注1)熱エネルギーで反応する媒体に文字や絵を印刷する。コンビニ等で受け取るレシートやFAX、ポイントカードなどへの印刷に使われています。

NODUR 株式会社三五

写真:S字フレームの車いす 創業89年の自動車部品メーカーが作る「車いす」チタン製一体S字フレームが独自のデザインだけでなく、フレームのしなりで衝撃を吸収してくれます。長時間の使用時にも、やわらかなしなりで疲労を軽減します。カラーも鮮やかで目を引くデザインとなっています。

スティムライト(じょくそう(注2)予防クッション) 株式会社テレウス

写真:蜂の巣状になった素材のクッション 素材は本来宇宙飛行のために開発されたもので、ハイテク製法により、接着剤を使用せずに製造する革新的で特殊な方法を用いています。柔軟性のある構造は、圧力を吸収し、その圧力を効果的に広い面積に分散させることで体圧も同じように緩和され、血行も促進される特徴を持っています。
(注2)同じ体制で長期間寝たきり・座りきりの状態になった場合、接触部分の皮膚や皮下組織が圧迫されて血行が悪化します。その結果、周辺組織が壊死した状態のこと。

福祉機器展発最前線

毎回大きな反響を見せ、今年も多くの人で賑わっていた「福祉機器開発最前線」では、高齢者や障がい当事者向けの福祉機器や外国人にも便利な機器を紹介していました。
また、10社によるデモンストレーションも行われました。

ロボコネクト 東日本電信電話株式会社

写真:青と白の人型ロボット ロボコネクト」は、メーカー各社のコミュニケーションロボット(注3)に、音声認識や自然対話などといったNTTグループのAI関連技術「corevo(コレボ)」を用いたコミュニケーション機能やカメラ撮影機能、遠隔対話機能などを追加できるアプリケーションをクラウド経由で提供するサービスです。
現在は、ヴイストン社が開発した卓上型の「Sota(ソータ)」に対応し、主に介護分野で導入されています。
また、高齢者向けのレクリエーション関連アプリケーションサービス「Sota レク」と組み合わせることで、体操、歌、ゲーム、脳トレ、鑑賞ができるようになります。
(注3)人間との対話などのコミュニケーションをすることを目的に開発されたロボット

OTON GLASS 株式会社OTON GLASS

写真:OTON GLASSを掛けた OTON GLASSは文字を読み上げてくれる眼鏡です。対象は文字を読むことが困難な読字障がい者、著しく視力が低く視野が欠けている視覚障がい者、視機能が低下した高齢者です。OTON GLASSを掛けると、目の前にある文字をカメラで撮影し、文字認識技術でテキストデータに変換し、それを音声として読み上げることで、ユーザは内容を理解することができます。

イラスト:編集後記

写真:国際展示機器展の外観の様子国際福祉機器展は日常のあらゆる商品が展示されており、多くのブースがあって観て回るだけであっという間の一日でした。
今回は、車いす・介護ロボットの機器が目立っていたように感じました。
このような機器がさらに研究・開発されることによって、より便利な社会の実現に近づくことに期待したいです。
その他、JPN TAXIなどの取り組みは2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに役立つのではないでしょうか。
興味を持った皆さんも来年訪れてみてはいかがでしょうか。
次回の第45回国際福祉機器展H.C.R. 2018は、2018年10月10日(水)から12日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催いたします。

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