ハンディがあっても、全力で真剣勝負!身体障がい者野球

写真:バッティング、送球、ランニングをしている選手達

野球は、プロ野球や高校野球の観戦、あるいは自らプレイするなど、日本で最も人気のあるスポーツの一つです。しかし、障がい者が行う野球の存在はあまり知られていないかと思います。
そこで今回は、「身体障がい者野球」についてご紹介します。
関東にあるチーム「東京ブルーサンダース」を取材し、障がい者野球の魅力、チームワークが求められる競技が抱える課題や、今後の目標などについてお話しを伺ってきました。

身体障がい者野球とは

1981年に、神戸で障がい者野球のチームが結成されたのが始まりだと言われています。1993年には「日本身体障害者野球連盟」が設立され、1998年に「財団法人日本障害者スポーツ協会」認定種目団体となりました。
身体障がい者野球のチーム数は、連盟に登録しているだけでも36チーム(910名)あります。

写真:一振りのスイングを6人のメンバーで、左から1コマずつ変化していく様子

【主な基本ルール】

身体障がい者野球で使用するのは軟式ボールです。ルールは基本的には一般の野球と同じですが、障がいのあるすべての人が野球を楽しめるよう、(障がいによる)障がい程度の差、体力や年齢などに配慮して、以下のような工夫がされています。

打者代走

  • 下肢障がい者で、走塁困難と認められる選手の打席には、打者代走(注1)が認められている。
  • 三塁と本塁を結ぶファールライン線の延長線から、バックネット方向へ1メートル後退した地点を打者代走のスタートラインとしている。 イラスト:ホームベースから1メートル後退した地点の打者代走のスタートライン

走塁

  • 盗塁は認められていないが、タッチアップは認められている。

バント

  • 振り逃げは適用しない。

道具類

  • 打者および走者はヘルメットを着用する。

(注1)車いすや松葉杖使用など含む下肢障がい者で、走塁困難と認められる選手には、1塁までの走塁を含む代走が認められている。

詳しいルールは、(NPO)日本身体障害者野球連盟競技規則のホームページをご覧ください。(新しいウィンドウが開きます)

写真:左からグローブのアップ、練習風景、ベースボールのアップ

東京ブルーサンダースから

スタッフ・選手の人数は31名。活動拠点は主に関東圏で、練習曜日は日曜日です。

財原キャプテンのコメント

写真:財原キャプテンの顔写真 私が野球を始めたきっかけは、子供の頃に兄とやったキャッチボールでした。小学校一年生で左腕に障がいを負ってからも野球が好きだったので、中学一年から野球部に入部し、高校一年まで続けました。だから、障がいの事をあまり気にせず、部活動の一環でやっていたという感覚なんです。
身体障がい者野球を知ったのは大学三年生でした。2010年に「東京ブルーサンダース」へ加入し、去年の4月にキャプテンとなりました。
チームの課題は、チームをまとめられる人、指導者が少ないということです。そういう人達がいないと、野球経験者のチームメイトが練習を進めていくしかありません。そういった点は私と監督とで力あわせてみんなを引っ張っていきたい。監督やコーチ、ノックを打ってくれる人、障がい者に限らず健常者でもやってみたいという人がいてくれたらお願いしたいです。そういう人がチームに一人でも多く入ってくれたら、もう少しチームの活力につながると思います。ただし一番大事なことは、選手一人ひとりがもっと強くなりたいという意識を今以上に高めて、どうすれば上手くなれるか工夫しながら練習に取り組んで行くこと、試合に臨むことだと思います。
全国大会では、最高で準優勝までしか経験していません。やはり1位になってみたいです。もちろん、勝ちにこだわる野球は必要です。だからといって障がいの重いチームメイトを外してまでの野球はしたくありません。なぜなら、試合にはそれぞれの役割があります。全員でみんなで試合を作り、それで優勝をもぎ獲るようなそんな野球を目指しています。

長田監督のコメント

写真:長田監督の顔写真 このチームには私も含め、一般の草野球チームに所属している人が数名います。好きなんです野球が…。
それぞれ障がいが違うので、出来ることも限られています。特に動きに制限が多い人にとっては結構キツイと思います。しかし、そういう障がいを上手く考慮して、少しでも個々にレベルアップ出来るようにしたいと思っています。そして、一度は全国大会で優勝してみたいという気持ちはありますが、チームのモットーは楽しく野球をやるということ。みんな家庭があったり、仕事があったりしているなかで野球をしているので、高い所を目指すには厳しい部分もあります。
見学や体験を希望する方は、大歓迎です!関東にもっとチームが増えてくれれば、関東でも大会が開催できればと願っています。

「東京ブルーサンダース」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます) 写真:東京ブルーサンダースのオリジナルロゴ入りバッグと、身体障がい者野球のボールをモチーフにした青と赤を基調にしたオリジナルロゴ

イラスト:編集後記

写真:スタッフや選手達を足元から360度写した様子身体障がい者野球の競技人口は一般の野球に比べると、非常に少ないのが現状です。
その理由として、車いすバスケットボールなどの競技だと障がいの程度により選手の持ち点やクラス分けされていますが、身体障がい者野球にそのようなレベル分けはありません。
つまり極端な話、障がいレベルが軽い人ばかりだと、そのチームは強豪となるでしょう。そういう意味では、戦力に極端な差がでないルールが「必用」かもしれません。
今月末には、静岡県裾野市の運動公園野球場で「身体障害者野球大会DREAM-CUP」が開催されます。ご興味のある方は、観戦に行ってみてはいかがでしょうか。

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