視覚に障がいがあってもみんなと一緒に楽しめるゲーム「ダッタカモ文明の謎」

2016年02月16日掲載

写真:ダッタカモ文明の箱と袋とコマ

春の訪れが待ち遠しい今日この頃です。
そして、今春から新生活が始まるという方も多いのではないでしょうか。
新しい仲間と一緒に、ゲームをして遊ぶ機会もあるかもしれません。
しかし、ゲームの中には、視覚に頼るものも多く、「視覚に障がいがあって参加することが難しい」という方もいるかもしれません。
そこで今回、視覚以外の感覚を使って楽しむゲームの第二弾(注)、ギフトテンインダストリ株式会社の「ダッタカモ文明の謎」をご紹介します。
このゲームを実際に視覚障がいのあるスタッフに体験してもらいましたので、ポイントとともに感想を交えてお伝えします。
ぜひ、チェックしてください!

(注)以前、第一弾として「アラビアの壺」を紹介していますのでご覧ください。

「ダッタカモ文明の謎」の概要

写真:ダッタカモ文明の箱と複数のコマ

「ダッタカモ文明の謎」は、会話をしながら推理するコミュニケーションゲームです。
相手がなにを想像したのか、触覚をヒントに会話をしながら想像力を膨らませます。

プレイヤーは、古代文明「ダッタカモ」の出土品(陶器製のコマ)を発掘するチームの博士とその生徒たちです。
博士役になった人は、巾着袋の中のコマを一つだけ手触りで確認し、それを形ある何かとして想像します。
それは、食べもの、動物、それとも宝石…。
生徒たちは、触覚・博士への質問などを駆使してその正体を明かします。
正解にたどりつくまで、博士への質問やヒントを繰り返しながらゲームを進めます。

ポイント1

重要なのは言葉でのコミュニケーション

写真:ダッタカモ文明の箱と取扱い説明書の上にコマが乗っているコマが与える想像は、大きく個性(主観)に左右されます。
言葉を使ったコミュニケーションを繰り返すことで、見事正解を導き出しましょう。

ポイント2

見える、見えないに依存しない対等な勝負!

写真:博士の声にみんなで耳を傾けている様子コマの形は非常に珍しいものです。
どれを選んだとしても、想像することは容易ではないでしょう。
想像されたものは博士の主観がすべて。
触覚、博士が発する言葉を基にした推理力がカギになります。

ポイント3

コマは見た目もおシャレ!触り心地も良い!

写真:様々な形の3個のコマ巾着袋に収められているコマは、手触りの良い陶器製です。
形質も特徴的で、触っていて気持ちが良いです。

体験者からのコメント

視覚障がい者(全盲)

このゲームを体験するのは今回が初めてでしたが、ルールはシンプルで簡単に理解することができました。
実際に体験してみると、コマの形は、どれをとってもぱっとイメージしづらいものでした。
見える・見えないに関係なく想像力が重要だと感じました。
さらに、コマの質感は一つ一つ微妙に違っているので、形意外に手触りも出土品をイメージする大事なポイントになると思います。
小さな子どもから高齢者、障がいのあるなしに関係なく楽しめるゲームだと感じました。

視覚障がい者(弱視)

ルールはとても簡単です。
ゲームを進めていくにつれて、その楽しさは伝わってきます。
私は今回、生徒役、つまり解答者として参加しました。
求められるのは、博士へどんな質問をし、どんなヒントを導き出すのか、限られた情報を利用しての推理力。
コマはどれも珍しい形をしているため、博士が想像したものを視覚・触覚だけで導き出すことは不可能に近いです。
このゲームを支配するためには、言葉によるコミュニケーションを、いかに利用するかがカギだと感じました。

健常者(晴眼者)

巾着袋に手を入れて中に入っているコマの形を想像するには、あえて目を閉じて想像しました。
しかし、コマの形が変わっていてあてはまる形がなかなか想像出来ませんでした。想像力を鍛えたい方にはお勧めです!
また博士に質問したり、ヒントをもらう場面ではそれぞれ試行錯誤し、答えに近づくために必死になるところが面白かったです。
目の見える見えないに囚われず、単純に誰もが楽しめるゲームでした。

開発者からのコメント

本作は、触覚を使い、みんなで気楽にわいわいできるゲームとして設計しました。
陶器製のコマの制作にあたって、重度麻痺のリハビリ施設の利用者の方にご協力頂いています。
これにより、特殊なコマを製造できるという企業側のメリットに加え、リハビリ施設に対して仕事を作り出すことで、社会と繋がるきっかけを作ることにも成功しました。
今後は、販売店を開拓するなど、継続的に製造できる仕組みづくりにとりかかる予定です。

参考:見える人も見えない人も楽しく遊べるパーティゲームを作りたい!

イラスト:編集後記

勝敗が決まって歓喜している様子「ダッタカモ文明の謎」、いかがだったでしょう。
このゲームは、視覚に障がいがあって、物を見ることができない、もしくは難しい人であってもみんなと一緒にその楽しさを共有することができます。
ゲームの鍵は、言葉によるコミュニケーションと推理力。
実際、正解を出したときの喜びの大きさは予想外のものでした!
家族や友人の意外な想像力、考え方やこだわり、いろいろなことを新しく発見することができそうです。

会社情報

ギフトテンインダストリ 株式会社
〒185-0024
東京都国分寺市泉町三丁目37番34号マージュ西国分寺104

「ギフトテンインダストリ 株式会社」についてはこちら(新しいウィンドウが開きます)

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